
漫画を読みながらダラダラとお酒を飲むのが好きです。
家で一人飲みをする時は、ラズウェル細木先生の『酒のほそ道』が最高のおつまみになります。相性がいいんですよね、漫画とお酒。
ちょっと空いた時間があると、ネットカフェに行って漫画の一気読みなんかをします。
一気に読み飛ばす快感ってあるんですよね、一冊あたり10分くらいでガーッと読んでいく。精魂込めて描いている作者の方には申し訳ないんですけどね。
で、そういう時に飲みながら読みたいわけなんですが、たいていのネットカフェはドリンクバーでソフトドリンクは飲み放題なのに、アルコールはおいてないんですよね。なので、実は僕はキンミヤ焼酎の小瓶なんかをこっそり持ち込んで、ドリンクバーのウーロン茶やソーダで割って飲んだりしてるのです。持ち込みも禁止のところも多いのでドキドキしながら……。
ところが発見したんですよ。アルコールのドリンクバーのあるネットカフェを。つまり漫画読み放題でお酒飲み放題。
なにそれ、天国過ぎるじゃないですか。

そのネットカフェは、池袋にある「ハイリーファイブカフェ」。
通常料金にプラス1,080円(1時間)で20種類のお酒が飲み放題ということです。
さっそくカメラマンのねじ君と一緒に行ってみました。池袋駅東口からすぐの小さなビルの5,6,7階の3フロア。受付は5階です。
店内は、ずいぶんシックで大人のムード。実際に「大人のためのプライベート空間」というコンセプトということで、18歳未満は入店できないそうです。大人でよかった。
また女性客やカップル客がすごく多いとのこと。確かに、店内でずいぶん女性客を見かけます。きれいでおしゃれだもんなー。
さっそく入店してみます

まずは受付で会員登録してメンバーズカードを作ります。現住所が確認できる身分証明書が必要です。ま、これは普通のネットカフェでも同じですね。入会金は324円。
面白いのは、このお店は、一度メンバーズカードを作ってしまえば、後はセルフチェックイン、セルフチェックアウト。
つまり二回目以降は店員さんと顔を合わせることなく利用できるということなんですね。煩わしくなくて、こういう方がいいという人も多いんじゃないでしょうか。
またネットで予約が出来るのも便利ですね。

チェックイン端末で部屋を選びます。

チェアルームとフラットルームという通常の部屋以外にも、6人入れるカラオケルーム、5.1chサラウンドシステムと大画面モニター完備のシアタールームがあります。
今日はフラットルームをセレクト。

シティーホテルのようなカードキーです。

そしてゲートを通って店内へ。今回は6階の部屋なので、階段をあがって上へ。

完全個室なので、ネットカフェというよりも、高級カラオケボックスといった感じの店内なんですよね。

カードキーを使って部屋に入ります。四畳半より少し広めという感じです。

入り口のところのタタキ(靴をぬぐ所)は、パタンと倒してそこも床として使えるように出来るのが、気がきいてますね。
さて、問題のお酒飲み放題=アルコール・バーは、受付で別途申し込む必要があるのでした。ここでまたカードキーを渡されます。
そして、5階のドリンクバーの更に奥に……。

「Alcohol Drink Bar」があるのでした!


ここは専用キーがないと入れない秘密の小部屋。

そしてそこは、酒飲みの天国!

焼酎に果実酒、ハイボール……

もちろん生ビールサーバーも!
個人的には焼酎がいろいろそろっているのがうれしいですね。
黒霧島やさつま白波、いいちこも二階堂、そしてキンミヤ。さらには泡盛なんかもありますよ。ウーロン茶やソーダなどの割物も用意されてるので、自分でいろいろサワーも作れます。これは楽しい。

まぁ、最初はやっぱりビールですかね。キーンと冷やされたジョッキに自動ビールサーバーで注ぎます。これを持って6階の自分の部屋に戻ります。


カメラマンのねじ君と乾杯。

あー、ビール最高。超最高。すぐに飲み干してしまって、また階段降りて「Alcohol Drink Bar」へ取りに行きます。
ジョッキは交換制になっているので、ピッチが早い人には、少々面倒くさいかな。

おっと、その前に「お酒を飲みながら、漫画を読む」の目的のためには漫画も持ってこなければ。
漫画は2万4千冊、雑誌は140誌あるとのこと。
漫画の冊数は、ネットカフェとしてはやや少なめな感もありますが、「累計10万冊を読破したコミックマイスターが厳選した2万4千冊」らしいですよ。
確かに、渋い名作が目につきます。そして女性客が多いということで女性誌が充実してますね。
で、僕が選んだのは……。

小林まこと先生の『女子柔道部物語』。前作『柔道部物語』は僕のバイブル的な愛読作品なのです。さて、部屋に戻って、ハイボール&漫画。
超最高。

個室ということもあって、完全に自分の部屋感覚でくつろげます。

もうこんな感じになっちゃいます。フラットシート、素晴らしいな。

しかし、お酒にはツマミが必要ですよね。
店内ではスナック類も販売してるんですが……。
「ハイリーファイブカフェ」には、本格的なフードも用意されてるんですね。

注文は個室のPCから。
個室に届けてもらっても、取りに行ってもよいようです。
そして届いたのがこれですよ。

ハイリードック、734円!

生ハム・クリームチーズのハーブサラダ(ジャー入り)、572円!

そしてぷりぷり海老と彩り野菜のアヒージョ(バゲット付)、626円!
どうですか、これ!
とてもネットカフェのフードとは思えない本格的な料理じゃないですか。

そしてうまい。
ほほう、「ドイツから直輸入した希少価値の高いスティックプレッチェルに、農林水産大臣賞を受賞したやまと豚を使用したソーセージ」なんですか、ハイリードック。
いやぁ、ビールに合うなー。

そしてアヒージョですよ。
オイルをバゲッドにつけて食べると、もうたまらない。こんな料理をつまみにビールが飲めるネットカフェなんて、考えられますか?
それにしても、この個室くつろげます。漫画を読みながら飲もうという当初の目的を忘れて、ダラダラとねじ君と話ながら飲むという展開に。なんというか、誰かの家で飲んでいるような気分になってくるんですよね。

ねじ君も完全にリラックスモード。
あー、こりゃいいや。普通に個室の飲み屋さんとして使うのにもいいですね、これ。
「ここ、シャワーもあるんだよな、30分 540円。シャワー浴びてから、ビールとか最高じゃないの?」
「あー、それ、いいですね。そのまま昼寝しちゃってもいいわけですし」
「しかし、あれだね。こうやって、おっさん二人で飲んでるのも楽しいけど……できたら、女の子と来たいところではあるね」
「……そうですね」
「ここ、女性客も多いけど、カップル客もすごく多いんだって」
「……けしからんですね」
「けしからんよね」
個室でダラダラとお酒を飲んでいると、いやぁ、あっと言う間に時間が経っちゃいますね。気がつけば、2時間半以上経っていました。
それなら1時間コースじゃなくて3時間コースにしておいた方がお得だったか、と後悔する必要はありません。精算時に自動的に一番オトクなコースに変更してくれるとのことです。これはありがたい。
お酒飲み放題の方も、1時間1,080円、2時間1,728円なので、2時間の方が適用されてました(さらにオーバーすると10分ごとに108円)。が、後半はペースが落ちてあんまり飲んでいなかったので、お酒は1時間だけにして最後の1杯を焼酎ストレートにしておいて、ドリンクバーで割って飲むというのが正解だったかもしれません。
とか、セコい攻略法をつい考えてしまう貧乏性。
というか、持ち込みもOKらしいので、そっちの方が安くあがるかも。

ちなみに店内でもワインやシャンパンなどをボトルで売っていまして、これが酒屋さんで買うのと変わらないような値段なので、こっちを利用するのも手ですね。

そして〆は、一番好評だというセルフサービスのソフトクリーム。
ドリンクバーのメロンソーダの上に乗せてクリームソーダにする手もありますね。


あー、酔い覚めのソフトクリーム、うまいなー。

帰りの精算もセルフチェックアウトです。


基本料金が3時間パックで1,296円。
飲み放題が2時間プラス10分で1,836円。
料理が3点で1,932円。
一人あたり合計5,064円。
料理を頼みすぎちゃったのと飲み放題を切り上げ忘れたので、ちょっと高く付きましたが、満足度はそれ以上でしたね。
とにかく至れり尽くせりのサービスとアメニティーがうれしいんですよね。
「これは確かに女の子連れてきても喜ばれるね」
「おれと『ハイリーファイブカフェ』行かない? って誘うのアリですかね」
「アリな気がするな」
と、おじさん二人は満足しながら池袋の街へと消えていくのでした。
ま、女の子はともかく、今度は平日のフリータイム(9時~18時 1,620円)で一人でゴロゴロしにくるかな。うち一時間だけ飲み放題にして(笑)。
お店情報
ハイリーファイブカフェ
住所:東京都豊島区東池袋1-40-2 池袋旗ビル5・6・7階
電話番号:03-3980-3733
営業時間:24時間営業
定休日:無休
※この記事は2017年6月の情報です。
※金額はすべて税込みです。
























































































































































