門前仲町「三幸苑」で町中華史上、前代未聞の“事件”が起きている【えっ寿司!?】

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町中華をただ食べ歩くというゆるい団体「町中華探検隊」に属しているんだけど、ひとりの隊員から驚きの情報が寄せられた。

なんと、東京・門前仲町にある町中華のお店がメニューに寿司や海鮮丼を出し始めたという。ここ数年、精力的に町中華を食べ歩いてきたつもりだが、そんなお店は聞いたことがない。本当なら、これはもう事件だ。

 

『メシ通』ディレクターであるムナカタも「町中華探検隊」の隊員なんだけど、この情報に対して即座に反応、「ぜひ真相を確かめてみましょうよ」と誘う。

よっしゃー、行くかぁ。

  

マジか! バラちらし+餃子

というわけで、東京メトロ東西線の門前仲町駅2番出口を上がったところで待ち合わせ。駅を出てすぐに南方向へ歩き、大横川にかかる巴橋を渡り、2本目の道を左へ。

道すがら、ムナカタが「寿司、おいしかったら取材交渉をしましょう」と言う。「じゃ、まずかったら?」と僕。

「そのまま黙って出てきましょう」と苦笑い。

「なにかサインを決めておこうか」

「そうですね、じゃあ、鼻をさわったら、『おいしい』。耳をさわったら『まずい』ということで」とムナカタ。さて、どうなることやら。

 

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おっ、見えてきました、「三幸苑」。 

 

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ムナカタが「ほら見てください、この貼り紙」と指さす。

 

海鮮丼、にぎり、さらに「ミニバラちらしと+ぎょうざ」なんてセットメニューがある。やっぱりこんな中華料理店、見たことがない。

 

とにかく入ってみよう。

時刻は午後2時前なんだけれどけっこう混んでいる。

 

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見る限りは、ごく普通の中華料理店だ(お客さんがいなくなったのを見計らって撮影)。

 

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とりあえず着席。 

 

ムナカタが注文したのは、「ミニばらちらし+ぎょうざ(1人前)」750円。

 

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まずは餃子が到着。

ひとつもらったけれど、かなりおいしい。肉率が高いというか、肉汁じゅわっと口に広がってくるね。

 

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ほどなくしてミニばらちらしが運ばれてきた。小ぶりながらこの充実ぶり。

ま、ガッツリ海鮮とまではいかないが、町の中華料理店ではまずお目にかかれないメニューである。

 

見れば見るほど、仕事の細かさが伝わってくる。

 

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そして、スープも到着して、セットメニューが勢ぞろい。

よく見て欲しい、この景色。

普通じゃありえないビジュアルだ。

 

事件は確かにテーブルの上で起きていた。

 

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そして小皿が二つ到着。 

 

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えっと、これは、ミニばらちらし用の醤油と餃子のタレ用だ。

 

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で、タレなどを入れて改めて見るとこんな感じ。

第一の現場検証、完了である。

 

握りとラーメンが絶妙マッチ

一方、僕はにぎり(850円)とラーメン(570円)を注文。

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まずは、ラーメンが到着。

魚介系のスープで、麺はもっちりしたかんじ。

 

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そして、にぎり寿司が到着。

イカには包丁が入れてあるし、見たところかなりの本格派。

言っておくがここは寿司店でも、海鮮居酒屋さんでもない。町の中華料理店なのだ。

 

しかし百見は一食にしかず。

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まずは、マグロがマグロを食べる。

これはおいしい。いいマグロですね。

実は僕、名前がマグロだけど、あまりマグロは好きじゃないんだよね。そんなマグロが苦手な僕でもおいしくいただける。

 

あれっ、見慣れないネタがあるぞ。

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想像はつくけど、ちょっといただいてみよう。

あー、これはチャーシューにツメが塗られている。ツメといえば普通は穴子なんだけれど、これ合うのかねぇ。

 

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おっ、けっこうイケるね。チャーシューと酢飯、合うねぇ。

 

そして意外なことにラーメンと寿司って合う。

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これはイケる。うまい、うまい。

 

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あー、不思議な満足感が込み上げてくるぞ。

腹いっぱいだ。

ムナカタを見ると、鼻をさわっていた。僕も鼻をさわり、「お会計お願いします」とお店の人に告げた。

真相は本当だった。噂はウソじゃなかった。が、驚いたのは事件であることすら忘れさせられるくらい寿司自体が本格的だったことだ。

 

本物感ありまくりの海鮮丼

数日後、「町中華探検隊」のみなさんで、再訪問。

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昼の11時半に集合し、寿司を出していることを教えてくれた隊員の先導でお店へ。

おっ、店内お客さんでいっぱいだ。

 

理由はこちら。

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多くのお客さんがタンメンを頼んでいた。

 

なんだかこのお店、寿司だけじゃなくていろいろと奥が深いね。というわけで、タンメン。瓶ビールも頼んで、ズルズル。

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さすが中華のお店、間違いない味わいだ。

 

そして、海鮮丼をいただいた。

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見た目はもう銀座あたりの寿司店で食べる海鮮丼ランチみたいだが、にぎり同様においしい。850円でこれはうれしいね。というわけで、お会計時に寿司職人さんを取材させてもらうお願いをし、日時を決めた。

 

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と、このお店の常連である探検隊員が「お客さんカードを」とお店の人に言われている。このお店、スタンプカードがあるようだ。スタンプがたまると餃子がもらえるそうだ。あの餃子なら、スタンプをためてでも食べたい気がする。 

 

常連客を寿司職人としてスカウト

というわけで、改めて取材にうかがったのは昼休み時間に入った午後2時。いったいどういう人が寿司を握っているんだろうか。

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左の方が二代目の永野信行さん。このお店自体は先代の父親が始めたのだけれど、交通事故に遭ったために、よそで働いていた信行さんが戻ってきて二代目として働いているのだそうだ。

そして右側が寿司職人の小仲井豊さん。どうやらこの人が事件となる「海鮮モノ」を一手に引き受けているらしい。

 

ふだんはお店の奥の見えないスペースで寿司を握っているそうなのだが、今回は特別に寿司を握るところを見せてくれるという。

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小仲井さんに聞いてみる。

いつもはどちらで握っていらっしゃるんですか?

 

中華の厨房っていうのは熱がありますでしょ、寿司は熱を嫌いますので、奥の部屋で握っているんですよ。

 

本日の材料はこちら。すでにお昼の営業でなくなったネタもあるとか。

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まず、なんで中華料理店で寿司を出そうと思ったんですか、と二代目に聞いてみる。

 

寿司メニューは去年(2016年)の11月から始めたんですよ。中華で寿司を出すのっておもしろいかなって、前から思っていたもので。ただ、私は寿司は握れないから、小仲井さんに全部お任せしようと思って。(永野さん)

 

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寿司職人の小仲井さんはどういうきっかけでこのお店を手伝うようになったのだろう。

 

私はもともとこちらのお客さんだったわけ。父が寿司職人で、父に教わって寿司を握るようになったんですが、その後、寿司職人をやめて、まったく別の仕事をしていたんです。でも、30年ぶりに寿司を握ってみないかとこちらの二代目の若旦那に言われましてね。まあ、若旦那に言われちゃ、断れないですよ。(小仲井さん)

 

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実は小仲井さん、こちらのお店の方々と一緒に旅行にも行くほどの仲なのだとか。ちょっとした時に寿司も握ってみなさんにふるまっていたそうで、職人としての技量もよく知っていたわけだ。

 

つまり、二代目の長野さんがスカウトした、というわけか。名プロデューサーである。

 

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ちなみにこちらのお店は、残念ながら昨年お店を閉めてしまった横浜の桜木町にあった「三幸苑」ののれん分けのお店だそうだ。

 

お話を聞いている間、ムナカタが寿司を握る手元の写真を撮ろうとするが、動きが速くてうまく撮れないようだ。スローモーションで握ってもらっている。なんだかやりにくそう。

 

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ところで、小仲井さん、仕入れはどうしていらっしゃるんですか?

 

毎朝、築地で仕入れているんですよ。仕入れるものによって、その日のネタが決まるってことですね。

 

そんなこんなで、にぎりが完成。

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「イカとか今日は出ちゃったんで、こんなんですみません」と小仲井さん。もちろん問題ないですよ、しかしうまそうだねぇ。

 

ウチの海鮮丼にはけっこう江戸前のワザが入っているんです。中でも、この“おぼろ”はタラから作った自家製なんですよ。(小仲井さん)

 

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“おぼろ”、あるいは“でんぶ”ともいうけれど、確かにこれがおいしいと海鮮丼もしまるね。

 

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そう、この部分ね。ほのかに白身魚の味がして美味いんだ。 

 

というわけで、海鮮丼 850円も完成。

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うん、やっぱりこれホンモノだ!

 

いやぁ、ごちそうさまでした。

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寿司メニューの発展、期待しておりますよ。

なんたってこれは前代未聞の事件なんだから!

 

お店情報

三幸苑(さんこうえん)

住所:東京都江東区牡丹3-7-6
電話番号:03ー3641ー8791
営業時間:11:00~14:00、17:00~20:30(土曜日は〜20:00)
定休日:日曜日

※この記事は2017年2月の情報です。
※金額はすべて税込みです。

 

書いた人:下関マグロ

下関マグロ

1958年生まれ。山口県出身。出版社、編集プロダクションを経てフリーライターへ。『東京アンダーグラウンドパーティー』(二見書房)、『歩考力』(ナショナル出版)『まな板の上のマグロ』(幻冬舎)など著書多数。

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定食なのに宴会気分? ガッツリ系中華ランチの決定版「中国料理ちゅん」【京都】

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人間誰しも、ガッツリ食べたい昼がある。こんにちは、京都の大盛担当・メシ通レポーターのナガオヨウコです。


今回ご紹介するのは、わたしが大・大好きなお店、京都・山科にある「中国料理 ちゅん」です。

 

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場所は、山科区御陵(みささぎ)、三条通りの南側。JRまたは地下鉄の山科駅からは西へ徒歩約10分。お店の向かいは、京都薬科大学です。

「中国料理 ちゅん」の創業は1972年、つまり約45年前。先代のお店を38年前に大将が引き継ぎ、現在に至ります。「ちゅん」という名前は、中国語で中立という意味があるそうです。

 

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無料駐車場は、徒歩3分の場所などに合計10台分あります。車派のみなさんにはうれしいですね。

 

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駐車場は、五条別れの交差点を南に入り、1つめの角を右に曲がってすぐの場所にあります。

 

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定番メニューが100種類以上、さらに日替わりのおすすめメニューが約20種。単品はすべて、昼も夜もオーダーOKです。さすがに全部食べたことはありませんが、いちいちおいしいんですよ。そしてすべて、量が多い。


個人的におすすめなのは、鶏ガラスープのとろ〜りあんがむちゃウマな天飯と、キリッとパリッとした抜糸地瓜(イモの飴炊き、つまりは大学芋)です。

 

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作業する手も話も止まらない、気さくすぎる大将、松崎武雄さん。

「久しぶりやな~、ヨーコちゃん(初対面時から下の名前で呼ばれております)! ウチのランチを紹介したいって、ええセンスしとるやんけ。ワシの愛情が詰まっとるからウマいねん、思ったまんまを書いてくれよ〜、わはははは」


「鍋とお玉に愛されて50年やで〜」とのことですが、ノリとしてはこんな感じでしょうか。

空前絶後の〜〜超絶怒濤(どとう)の中華料理人!!

中華を愛し、中華に愛された男!!

鍋、お玉、すべての食材……

中華一筋50年!!

そう、我こそは……

「中国料理 ちゅん」の料理長……!!

イエエエエエ〜〜イ!!

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ジャスティス!

 

オーダーから1分で到着

そうこうしているうちに、開店の11時30分。開店と同時にお客さんが続々と訪れます。ランチ定食持ち帰り注文の電話も鳴ります。お客さんのほとんどが、日替わり定食をオーダー。わたくしも同じく、日替わり定食をお願いすることに。

 

ランチ時に好評なのは、日替わり定食(760円)と、ちゅん定食(870円)。ちゅん定食は、肉団子の甘酢・鶏の唐揚げ・エビフライ・サラダ・日替わりの小鉢2品・ライス・スープというこれまた大ボリュームで、日曜の夜以外の時間帯で食べられます!

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ちらりと厨房を見ると、大将と料理人さんたち3名が、7口あるコンロを駆使して奮闘中。ランチの定食は、なんと、オーダーが通ってから1分でテーブルに到着。仕事、早っ。

 

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▲日替わり定食(760円)※ランチ時のみ提供


この日の内容は、回鍋肉・カワハギ、ししとう、ナスビの天ぷら・マグロのお刺身・じゃこの酢の物・野沢菜・ワカメスープ。どーですか、このボリュームで760円ってむちゃくちゃお得じゃないですか?

ちなみに前の日の内容を教えてもらうと、青椒牛肉絲・マグロカツ・マグロのお刺身・オニオンスライス・白切鶏(ゆで鶏)などでした。

主役は中華メニューなのですが、和風のおかずがちょこちょこ付いているのが、なんかイイのですよ。肉も魚も野菜もドカンと食べられるという、定食なのに宴会コースのような内容なのも、幸せ度を加速させてくれます。

 

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回鍋肉は厚めの豚バラと野菜が、これでもかというくらいたっぷり。こってりではなく、するりするりと食べられるんですよ。

 

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ふんわり衣をまとった天ぷら。これも量が多いよ〜! ほんのり下味がついていて、醤油ナシでぱくぱくいただけちゃいます。

 

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カワハギの天ぷら。一口では食べられないほどデカい。身がふわっとしていて、ああ、大好き。

 

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ワカメのスープは、お店できちんと取った鶏ガラベース。鶏ガラのおいしさがストレートに感じられるのですが、たおやかな味わいなんですよ。

 

おかずはどれもいちいちおいしいのですが、特筆すべきは白ご飯! 知り合いの農家さんに栽培してもらっている、滋賀県・近江のコシヒカリだそうです。ツヤツヤ&ピッカピカで、白ご飯だけでも箸が進む。

 

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「ヨーコちゃん! チャーハンも食べてみぃ! 」と、特別にチャーハンをお出しいただいちゃいました。
海老・カニ身・豚肉の3種類が入っててむっちゃ豪華! パラッと感があるのにしっとり感もあるという、絶妙な炒め加減。むっちり海老がアクセントになっていて、これまたウマイ。こちらのチャーハンは、単品740円でいただけますよ。

 

一品料理もウマい

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▲青椒牛肉絲(1,730円)


せっかくなので、持ち帰り用に青椒牛肉絲を注文。撮影用としてお皿に盛っていただきました。写真では分かりづらいかもしれませんが、3〜4人前はあります。

 

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日によって、自家製蒸しパンが付きます。

 

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青椒牛肉絲は、中華中華していなくてすっきり端正な味わい。しっとり生地の蒸しパンとの相性、抜群すぎます。えへへ、残りは自宅での晩ご飯にするんだ〜。

 

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12時過ぎには、ほぼ満席。1人で訪れてもテーブルに通してもらえるので、ゆったりと過ごせると思います。

 

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奥にはお座敷もありますよ。昼はテレビが流れています。

 

一人でふらりと訪れても、友人同士でわいわい過ごしても良しの、使い勝手の良いお店。おいし〜い中華をガッツリ食べたい日に、ぜひぜひ訪れてみてくださいね!

 

お店情報

中国料理 ちゅん

住所:京都京都市山科区御陵中内町38
電話番号:075-593-9204
営業時間:11:30〜14:00、17:00〜21:00
定休日:木曜日

※金額はすべて消費税込みです。
※この記事は2017年2月の情報です。

 

書いた人:ナガオヨウコ

ナガオヨウコ

ライター歴22年、京都在住のフリーライター。食、手芸、子育て、京都関連の雑誌や書籍、webに執筆中。10年間続けている自然農業の畑では、20~30種の野菜やハーブ、花を栽培。

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困ったら潜れ! 地下で見つけた中華の楽園「天壇」でヘベレケ【北海道・札幌】

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「混むからあんまり紹介しないでね」

帰り際、常連さんからの一言をかみしめつつ。


ワタクシ、興奮しております。
なんだここ! すっごい安いぞ??


札幌駅のすぐ近くのビジネス街。
知る人ぞ知る「天壇」はビルの地下にあります。

お酒はセルフサービス!
ビールも自分で注ぎます。

今回は、2,000円を握りしめて
ヘベレケになれるお店をご紹介します!

 

駅近のオフィス街にあるお店!

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おいしいものが食べたい。

お酒もたくさん飲みたい。
それでいて、お金はあまり使いたくない。

北海道を拠点に食べ歩き、メシ通レポーターの裸電球です。

 

札幌駅の近くでブラリ。
北海道庁を横目に、今夜の酒場を求めて進みます。

 

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ビシッとマジメなビルが並んでいます。

この辺は居酒屋さんも少ないのかな、と思いきや。

おやおや?
ここ……地下に飲食店街があるぞ?

 

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「困ったら潜れ!」

 
筆者・裸電球の酒飲みポリシーです。
こういうところには名店が多いんですよ。

路面店ではないので、地元の人に愛されているお店がね。
よし…。

潜ります。

 

お、渋い中華屋さんを発見!

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いいですね〜、この感じ。

ちょっとやそっとじゃ出せない雰囲気がありますよ。

地下のお店って、入るのに勇気がいるじゃないですか。
だからこそ、知る人ぞ知る名店があるんですよね。

 

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いろいろとすごそうな看板がお出迎え。

信じられないおまかせセット……。

へえ、夏目さんセットですって。
1,200円って超安いですね!

とりあえず、今日の晩酌はここでしょう!

 

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お昼も夜もやっているようです。
しかも、どっちもリーズナブル!

それでは早速、夏目さんセットをと思ったのですが、
こちら、2名からなんですって。

ガビーン、1人だ…。

さらに、常連さんから追い討ちをかけるような情報をゲット。

 

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「2人いれば飲み放題セットがいいよ」


ほう……。
飲み放題セット。

「6品ついて2時間飲み放題、2,000円」

安っ!
それにします!!

でも、2人ですよね。
一度、ビルの外に出て、ナンパしてきます!


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とはいうものの。

いきなり道行く人に声をかけるのは、どうしたものか。

この近辺にいそうな友達に連絡してみようか。
でも、まだ早いから会社員はムリだよな。

そうだ!
バンドマンだ!

「あ、もしもし? 2,000円持って『天壇』!」

 

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へっへっへ、すぐに来た!

 

北海道が拠点のバンド、「THE 武田組」のリーダー、ドラムの月岡さんです。

ライジングサンロックフェスティバルに出演したり、ラジオをやっていたりと、
北の大地で精力的に活動しています。


「え、なに? 写真撮るの?」


何が起きたかわかっていません。


それよりちゃんと持ってきた?

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大丈夫です。

状況はわかっていませんが、2,000円はしっかり。

まさか自分が、2名から楽しめる宴会要員だとはつゆしらず……。

大丈夫、ステキな夜になると思うから!

 

待ちに待った宴会スタート!

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飲みものはというと。

「お店の人しか入っちゃダメそうなエリア」です。

レジの裏ですもん。

でもここが、セルフのドリンクコーナー。
ビールも自分で注ぎます。

うわ! 楽しい!

 

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▲料理6品・120分飲み放題コース(2名~) 1人2,000円


世の中には飲み放題だけで1,000円以上するお店がたくさんあるのに。
中華料理が6品もつくなんて。

夢のようです。

 

料理が続々と運ばれてきます。

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まず登場したのは、チャーシューとメンマ!
いいですね〜、この出だし!

 

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大きな餃子!
これがおいしいのなんの!

肉汁がジュワッとあふれてきます。
あんの優しい甘さも広がり、ビールが進みますね。

 

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開始数分で2杯目です。

店員さんを呼ばなくていいので、アッという間に補充完了。

まるで蛇口から水を飲むような感覚です。

飲み放題とはいうものの、
オーダーしたり、運ばれるのを待ったり、
結構、ロスタイムってあるんですよね。

「天壇」は全てセルフなので、ガンガン飲み続けられます。

 

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ここでザンギも登場!
急に呼ばれた月岡さんも感動していました。

写真?
もう撮らないですよ!
だって、宴会注文するための要員ですから!

 

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激混みの店内で料理を作る、店主の中村さんです。

御年72歳!

常連さんを大切にしたいという思いのもと、
増税にも負けず、この激安価格を維持しています。

 

ちなみに、ランチも楽しそうです。

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レジ前にはクジが。

「当たりませぬように」とお店サイドの気持ちも書いてあります。
ランチでも、お客さんの気持ちをガッチリとつかんでいます。

 

まだまだ続く中華料理!

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できることなら、提供から10分以内に。

野菜炒めは、塩気で水分が出る前が一番おいしいと教えてもらいました。

ハフハフ……たまりません!

ファンの多い一品です。

 

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ビールにピッタリの麻婆豆腐。

いや~、もうお腹いっぱい!

でも数えると、まだ5品。
最後は何でしょうか。

 

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〆にズドンとやってきました。


この炒麺で最後!
香ばしい麺に具材がたっぷりです。

 

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すでにビールは何倍目なのか……もう数えてなかったです。

とにかく飲みました。

普通だったらお酒代だけで2,000円超えだと思いますね。
ここは飲兵衛のパラダイス!

ほら、やっぱり。
困ったら潜るべきなんですよ!

 

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ああ、酔っぱらいました!

2時間一本勝負、フラフラです。

 

札幌駅のすぐ近く、
ビジネス街のビル地下にある、「天壇」。

ここ、すごいです!
常連さんが私に言った言葉。

「混むから紹介しないで~」

 

その気持ち、今、すっごいわかります!

6品でお腹いっぱいでしたが、
もっと食べたいという人は、8品・10品と増やすこともできますよ!


おいしかったです、ごちそうさまでした!

 

お店情報

軽中華 居酒屋 天壇

住所:北海道札幌市中央区北5条西6丁目第2道通ビルB1F
電話番号:011-222-3538
営業時間:11:30~15:00(LO 15:00)、 17:00~23:00(L.O 23:00)
定休日:日曜日・祝日(10名以上の宴会は予約営業可能)

※この記事は2017年2月の情報です。
※金額はすべて税込みです。 

 

書いた人:裸電球

裸電球

北海道を拠点に食べ歩き。CATVでグルメ番組のレポーターを担当したことをきっかけに、ハシゴ酒が趣味となる。入りづらいお店に突撃するのが大好き。現在はフリーで、映像制作とライターの仕事をしている。

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目玉焼きでトロトロに! Yuu*の「鶏キムチチャーハン」【カノジョとつくる満腹レシピ】

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女性が彼氏に作って欲しいご飯といえば?

こんにちは、料理研究家のYuu*です。女性が彼氏に作って欲しいご飯ランキングでも必ず入るのがチャーハン。そこで今回は、お財布にもやさしい鶏肉を使った「キムチチャーハン」のレシピをご紹介します。なんてことないレシピだけど、素材のうまさがいきていて美味しい!


ポイントは最後にのせる目玉焼き。これだけでなんだかオシャレなカフェ風になるので彼女は大喜び! この目玉焼きの黄身を崩しながら食べると、辛いのが苦手な女性でもペロリと完食間違いなしですよ~。

 

Yuu*の「鶏キムチチャーハン」

【材料】(2人分)

  • 鶏もも肉(小さめの一口大) 120g
  • 白菜キムチ(小さめの一口大) 160g
  • ニラ(5mm幅のザク切り) 10本
  • 温かいご飯 400g
  • 卵 2個
  • 塩、こしょう 少々
  • ゴマ油 大さじ1
  • 鶏ガラスープの素 ふたつまみ
  • 醤油 大さじ1
  • (用意するもの)
  • フライパン 1枚

 

作り方

1. 鶏もも肉は、塩・こしょうをふっておく。フライパンに菜種油少々(分量外)を熱し、卵を割り入れて目玉焼きを作り、お皿に取り出しておく。

 

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2. 同じフライパンにゴマ油を中火で熱し、鶏肉を炒める。鶏肉の色が変わったら、キムチを加えてサッと炒める。

 

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3. ご飯を加えてよく炒め、全体に油が回ったら鶏ガラスープの素を入れてよく混ぜ、さらにニラを加えてひと混ぜする。最後にフライパンのフチから醤油を回し入れて、出来上がり。

 

余った時間は、ぜひ彼女さんと……

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やっぱり料理を手際よく作れる男性って素敵! これなら材料を切ってフライパンで炒めるだけ、しかも目玉焼きを焼いてのっけるだけで彼女の心を掴めるなら最高ですよね。

 

ちなみに、このチャーハン、私も休みの日のランチなどによく作るのですが、彼からも大好評! 沢山作っても、フライパンに米粒一つ残らないほどなんです。市販のチャーハンの素もいいけれど、やっぱり手作りが安心安全。ぜひぜひ、大切な彼女の身体のためにもマスターしてみて下さいね。

 

作った人:Yuu*

Yuu*

福岡市在住。彼と愛犬チワワとの2人+2匹暮らし。2015年1月に開設したブログは瞬く間に人気となり、多くの女性達の支持を集める。無理なく続けられ、かつ身近な食材や調味料を使った作り置き&スピードおかずをはじめ、彼の胃袋を離さない男子が好きそうなレシピを日々考案。

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企画協力:レシピブログ

レシピブログ

テレビや雑誌で活躍する人気ブロガーをはじめ16,000名のお料理ブロガーが参加する日本最大級のお料理ブログのポータルサイト。毎日のおかずや弁当、お菓子など90万件のお料理レシピを無料で検索できる。

※この記事は2017年1月の情報です。

手抜きしたって自分好みの麻婆豆腐は作れる

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麻婆豆腐、多くの日本人に愛される中華料理の王道です。ひき肉と豆腐を加えて煮立たせればできあがりという「麻婆豆腐の素」も、実にさまざまな種類が売られています。中にはひき肉入りのものまであって便利。

 

そこでひき肉入り麻婆豆腐の素を使って、どんなあんばいか見てみました。

 

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フライパンに指定の量の豆腐と長ねぎ、そして麻婆豆腐の素を投入した状態。

……いやな予感がします。

 

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そして、これがひき肉入り麻婆豆腐の素を使ったでき上がりの状態。がーん。ひき肉は、ひき肉はどこ? 

 

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寄ってみても、ひき肉の存在を感じられません。

 

せっかく便利な麻婆豆腐の素があるのに、仕上がりがこれでは悲しすぎます。そこで、この市販のたれを使って、自分好みの麻婆豆腐を作ってみましょう。それなら料理初心者でも挑戦しやすいですよね。

 

好みの味は人それぞれですが、今回は筆者の好みということで、

  1. ひき肉いっぱい 
  2. しっかり辛い

この2点を追求したいと思います。

 

材料です。

<材料(2~3人分)>

  • お好みの麻婆豆腐の素 2~3人前入り1つ
  • 豚ひき肉 130g (150gくらいあってもOK)
  • 豆腐 200g (木綿豆腐のほうが崩れにくいけれどお好みで)
  • にら 1/2~1束 (お好みの量で)
  • 豆板醤 大さじ1
  • 山椒 小さじ1
  • 花椒 小さじ1 なくてもOK
  • ラー油 適量

 

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山椒と花椒はこれ。花椒は粒状ですが、このまま使ってもいし、潰して粉末にして使ってもいいです。粉末になったものも売られています。花椒についてはあればベストですが、なければないでいけます。でも山椒はマスト! コンビニでも100円ショップでも売っているので、かならず用意してください。 

 

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まずひき肉と豆板醤を炒めます。ひき肉から油が出るので、油は引きません。レシピによっては「ごま油で炒める」とありますが、ひき肉の油とごま油でもうギットギトなことに……。 

 

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豆板醤は炒めると風味が増すので、最初に入れるのが肝心です。 

 

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火が通ったら麻婆豆腐の素と豆腐を投入します。麻婆豆腐の素のパッケージに書かれている作り方では、1パックに対して豆腐は1丁、約350gで設定しているものが多いのですが、ひき肉の分を引かないと、たれが足りなくなります。200gだと、こんな風になかなかいいバランスです。 

 

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また、みじん切りにした長ねぎを入れたものの、にらの存在感に完全に負けてました。なので長ねぎは不要かと。いざ、にらを投入!

 

写真は1/2束ですが、火が通るとあれっ? というほど小さくなりますから、1束いれるのもありだと思います。

 

最後に山椒、花椒、そしてラー油をお好みの量加えてできあがり。

 


同じ麻婆豆腐の素を使って、こんなに素敵なビジュアルに変身しましたよ!

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▲写真は出来上がりの半分量を盛りつけ

 

ひき肉! 存在感ばっちり!

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そして味も、辛くておいしい! しかも中華料理店で出されるような、本格的な味に近づいているじゃないですか!

その最大の理由が山椒です。山椒が辛さだけでなく、味に深みを与えてくれているようです。これほどいい仕事してくれるとは、山椒さん……すごい。

 

激辛好きは豆板醤を増量し、肉好きはひき肉をもっと増やすのもありです。豆腐の代わりになすを使えば麻婆なすにもなってくれますね。


麻婆豆腐の素は、とても便利で重宝するもの。料理上手な人は「そんなの使うのは手抜きだ」と思われるかもしれませんが、料理に対して「ここまで頑張れる」という基準は十人十色。「こういうソース使えば俺でも作れる」という人は、どんどん使いましょう。なんてったってこのビフォーアフターが楽しめますから!

 

●ビフォー

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●アフター

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書いた人:椿あきら

椿あきら

猫の下僕をしているライターです。猫と暮らすようになってから、断然家飲み派になりました。著書に『オリンピックと自衛隊 1964-2020』(並木書房)。

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【リピしまくるほどジャンクなウマさ】たこ焼きの具材でチャーハン

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みなさま、こんにちは。まる・しゃんか~るです。インドかぶれの日本人です。エスニック料理やジャンクな和食などを中心に繰り広げていきます。どうぞよろしくお願いします。

 

ある日のことですが、私はふと、たこ焼きの具材でチャーハンを作ったらうまいんじゃないか? と思い立ち、スーパーで材料を買って作ってみました。今回はそのレポートをしたいと思います。

 

まだ作ったこともないのに妄想の時点からすでに、今回作る「たこ焼き(の具材で作る)チャーハン」は、絶対おいしいと固く信じていました。それほどまでに、この料理を構成するメンバー全員の馴染み感とグループのまとまり感と郷愁感は、揺るぎない不動のものに思えました。

 

これから、私たちが子どもの頃からお祭りや縁日の屋台で親しんできた、あの懐かしの味「たこ焼き」をチャーハンに仕立ててみましょう。

 

材料は、たこ焼きレギュラー陣+ごはん

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材料(1人前)

  • ゆでダコ 80g(1cm角に切る) 
  • 天かす 大さじ2〜3 
  • 青ネギ 大さじ2くらい 
  • 紅ショウガ 大さじ1〜2(みじん切り) 
  • ごはん 茶碗1杯分
  • サラダ油 小さじ1〜2 
  • お好み焼きソース 
  • マヨネーズ 
  • 青のり 
  • かつお節

 

材料をひたすら炒めるだけで完成!

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1.油をひいて熱したフライパンに、天かす、青ネギ、紅ショウガ、ゆでダコを入れて炒める。

※今回はいっぺんに具材を入れましたが、タコは火を通しすぎると硬くなるので、タコ以外の具材を炒めてから、最後にタコを加える方が良さそうです。

 

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2.具材を炒めている最中、たこ焼き独特の美味しそうな良い匂いがぷ〜んと漂い、たこ焼きアロマにいやされます……じゃなくて、食欲を思い切りそそられます。

 

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3.具材に油がよく馴染んだら、温かいごはんを入れ、ほぐしながら炒め混ぜる。 

 

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4.ごはんが具材と混ざったら、お好み焼きソースを入れて和えながら炒める。

私はソースを2周回し入れました。具材の紅ショウガの塩気も加わるし、後でマヨネーズもトッピングするので、ここでは入れすぎないよう注意しましょう。

※もしも食べてみて薄かったら、完成後にもソースをかけられますよ。

 

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5.ソースと具材がよく混ざったら器に盛り、青のり、かつお節、マヨネーズをトッピングして完成です。

 

縁日の屋台のデジャブ感炸裂! こりゃあ間違いなく大好きな味ですなぁ

では、実食! まずはビールを一口飲んでから、たこ焼きチャーハンをパクリ。

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もぐもぐもぐ。ああ〜、これは知ってる味だわ。とっても懐かしい。お祭りで食べた屋台のたこ焼きの味だわネ〜。

 

期待を裏切らない味とでも言いましょうか、何の突飛さもない安心の味って言ったら怒られるかも? だけど、それが良いのよね! ザ・たこ焼き味のチャーハン。みんな大好きな庶民派のうまさでした。そしていつの間にかぺろりと完食。あ〜、おいしかったぁ! さっそくまた食べたくなりました。リピ決定〜!

 

というわけで、実は翌日も作って食べました。

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たこ焼きの具材さえ買い揃えてしまえば、あとは炒めるだけで、具材が勝手に美味しく仕上げてくれます。しかも、炒めている最中に具材から醸し出されるたこ焼きの匂いがたまりません。あれを嗅ぐだけでも、ビール2杯はイケそうな……。

 

何しろ、失敗いらずのたこ焼きチャーハン。ごはん以外のアレンジとしては、焼きそばや焼きうどんも安定のうまさかと思われます。みなさんもぜひお試しくださいませ。

 

※この記事は2016年12月の情報です。

 

書いた人:まる・しゃんか~る

まる

本のデザインをしたり、インド料理を作ったり、占ったりの人。吉祥寺で月イチ・インドカレー屋もやってます。年と共に落ち着く予定が、逆にとっちらかり中。とはいえ、腹が減ったら全てを中断してでも、食べることに没入したいワガママボディ。

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あの崎陽軒のシウマイの美味しさの秘密を見てきた【楽しい工場見学】

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シウマイといえば、崎陽軒。

シュウマイではなく、シウマイ。そんなの常識。

新幹線に乗る前にいつも当たり前のように、シウマイ弁当を買ってしまうのは、私だけではないはずです。

前から気になっていたんですよ、第三京浜の港北インターを出たところにある、崎陽軒の工場。入り口のところに何やら売店のようなものがあって、シウマイが買えるっぽい?

それどころか、工場見学までできるらしいって!?

楽しい工場見学

そこで、さっそく行ってきました! 工場見学!

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工場の入り口には、崎陽軒の製品やオリジナルグッズが買えるプチミュージアムショップがあります。

 

崎陽軒・横浜工場の工場見学は電話予約制です。3カ月前の1日から申し込めるのですが、2017年4月からは工場の増改修のためしばらく休止。再開時期は記事末にある崎陽軒の公式ウェブサイトでお知らせされます。再開後はさらにパワーアップした工場の見学ができるようです。

 

工場見学休止中も、プチミュージアムショップでは、工場できたてアツアツメニューをいただけますよ。

さあ、エレベーターに乗って工場見学へ向かいます。

 

シウマイの売り子さんとシウマイ娘がお出迎えです!

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崎陽軒の創業は明治41年(1908年)、横浜駅構内で営業を始めました。

そして、初代社長の「横浜に名物を作ろう」の掛け声のもと、レシピに工夫を凝らして冷めても美味しいシウマイを開発して販売を開始したのは昭和3年(1928年)です。

 

発売当初、シウマイは駅のホームで売って列車の中で食べるのがメイン。そこで、初代社長は飛行機からビラをまいたり、シウマイの無料引換券を配ったりのキャンペーンを展開しました。

 

その後生まれたのが、キャンペーンガール兼売り子さんのシウマイ娘。女性の働き先が少なかった当時の憧れの職業で、映画のモデルにもなったりしたそうです。

 

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この衣装は、子供用、大人用と揃っていまして、

 

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あなたもシウマイ娘になって、記念写真が撮れます! あ、男性向けの法被もありますよ(見学の後の時間でどうぞ)。

 

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まずは、ホールで崎陽軒の歴史などのビデオを見て、説明を受けます。

そして、いよいよ工場へ!

 

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奥に工場が見えます!

 

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そして、左側にはシウマイの原材料の展示があります。

 

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見学者は15人くらいのグループに分けられて、ガイドさんが案内をしてくれます。ここでは、シウマイの原材料の説明をしてくれました。

 

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シウマイの原材料は、豚肉、たまねぎ、干帆立貝柱、グリーンピース、そして調味料の塩、胡椒、砂糖、澱粉、皮に使用する小麦粉、これだけです。化学調味料も保存料も一切使っていません。

 

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そして、ここに展示してある原材料の模型、実は、この干帆立貝柱だけは本物なんですよ! 匂いを嗅いでみてください。

 

代わる代わる干帆立貝柱の匂いを嗅いでは「うわ〜! いい匂い!」と盛り上がる見学者たち。

干帆立貝柱を戻した水=貝柱スープも練り込むのが、冷めても美味しい秘訣の一つだそうですよ。

 

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そして、右側には崎陽軒商品や、代々の醤油入れの「ひょうちゃん」が展示されています。

 

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これは平成27年に、還暦を迎えた時(登場してから60周年)に作られた赤いちゃんちゃんこの「ひょうちゃん」。シウマイの箱にランダムに入っていて、大当たりの金色「ひょうちゃん」もあったとか。

 

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そして、いよいよ、窓から工場内を見学します。

 

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おお〜。

まさに、シウマイの中身!

これは、混ぜられた練り肉をシウマイに成形する機械です。

そういえば、崎陽軒のシウマイって、グリーンピースが上に乗っていない、って気づいてましたか?

 

一般的なシュウマイと違って、崎陽軒のシウマイのグリーンピースは、練り肉全体に混ぜこまれているのです。

えっと、それでは、グリーンピースの入っている数にばらつきがあるのでは?

 

そうですね。2つ入っていることもあれば、時には入っていないことも……(広報・マーケティング部 高井さん)

 

それも、くじ引きみたいで楽しいかも!

 

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こちらの機械からは、さっきの練り肉が成形されて皮に包まれて出てきます!

皮ももちろん、この工場で作られています。皮は、小麦粉と水で練った生地を押し出し、それをローラーで段階的に伸ばしながら作っています。

 

この辺りの機械は企業秘密で写真が撮れないものもあったのですが、空中のレールにそって走り回り、練り肉が足りない場所に自動で補給してくれる機械なんかもありました!

 

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成形されたシウマイはこちらの機械で蒸されます。

 

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さて、こちらのゾーンでは真空パックシウマイが箱詰めされていきます。

シウマイのパッケージの仕方は大きく分けて2種類あります。

1.「昔ながらのシウマイ」(消費期限:製造から17時間。但し、11時間以内に冷蔵保存した場合は40時間)

2.「真空パックシウマイ」(賞味期限:製造から5カ月)

 

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こちらは、昔ながらのシウマイの箱詰め。「移載ロボット」がシウマイを15個ずつ持ち上げ、箱に詰めていきます。

この箱も工場内で折られています。

 

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シウマイの箱に醤油入れのセットを入れていくのは手作業です。

 

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ここでは、「特製シウマイ」が箱に詰められていきます。

「特製シウマイ」は干帆立貝柱が「昔ながらのシウマイ」に比べてより多く入り、サイズも大きく、コクのある味わいが特長のシウマイで、贈答用に好評だそうです。

 

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真空パックのものは、まずここで袋に差し込まれ、

 

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この「ひょうちゃん」のついた機械で、空気を抜かれて封をされます。

 

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真空パックができて、ベルトコンベヤーを流れていきます。

 

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シウマイは、蒸しあがった時、パッケージされた時など、各段階で何度も人の目でチェックされています。

そこで取り除かれたシウマイは、肥料にリサイクルされています。

 

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最後には、おなじみの包装紙で包まれます。これは「昔ながらのシウマイ」です。

シウマイってこんなに、丁寧に作られているんですね! 美味しさの秘密が分かった気がします。

 

工場で作りたてのシウマイが試食できる!

さて、工場見学の後は、お楽しみの試食タイムです。

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これが一人前の試食セット。

「特製シウマイ」1個、「昔ながらのシウマイ」2個。お菓子はその時によって違うのですが、この日は、「横濱月餅」の宇治抹茶味1/2個、「PINE CUBE(パインキューブ」)2個。

 

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オリジナルグッズの「ひょうちゃん小皿」に乗ってきます。

 

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醤油入れなどのセット。

 

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小皿はこのように使います。そして、頭のてっぺんのところにからしを入れます。

 

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工場直送の「昔ながらのシウマイ」!

 

うん、美味しい!

いつも美味しい崎陽軒のシウマイだけど、なんとなくいつもよりさらに美味しい気がします。

 

工場でできたものをすぐに各店舗に配送しているので、どこでも同じ美味しさをお届けしています。(同・高井さん)

 

のはずではあるんですが、ついさっきまで丁寧に作られているシウマイたちを見ていたせいか、より一層、親しみと愛おしさが増していますよ。

 

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使い終わった醤油入れを持ち帰るための袋も用意されてます。さすがマニア心がわかってますね。

 

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 「横濱月餅」は普通の中華の月餅よりも小さく軽く、手軽に食べられます。

 

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「PINE CUBE(パインキューブ」)は、台湾のパイナップルケーキを参考に、20代の女性社員が開発したもの。一口サイズで中のパイナップルジャムがジューシーで軽いデザートにぴったりです。

 

崎陽軒のさまざまな魅力に改めて気づいた、楽しい工場見学でした!

 

定番の「昔ながらのシウマイ」と「シウマイ弁当」

横浜工場の入り口のところには、売店(港北インター店)もあって、そこでは各種シウマイやシウマイ弁当を買うこともできます。こちらも、もちろん工場直送です!

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▲昔ながらのシウマイ(15個入) 620円

 

やっぱり定番は「昔ながらのシウマイ」ですよね。

 

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箱にも、こだわりが!

 

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やっぱりほっとする、この姿。

 

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▲シウマイ弁当 830円

 

新幹線のお供に最適なシウマイ弁当。

 

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このお弁当ってご飯がもちもちですごく美味しいですよね。

 

これは蒸気炊飯方式で炊いているのでお米が一粒一粒立っているんです。あと、この経木のお弁当箱におひつのような効果があって、冷めても美味しくお召し上がりいただけます。(同・高井さん)

 

シウマイ以外のおかずも盛りだくさんです! このおかずのラインナップはわりと独特で以前から、「なぜ肉がかぶる唐揚げが?」などと疑問を持っていたんです。

 

おかずはシウマイ弁当が誕生した時から、何度か変更しているのですが、その度に、お客様の意見をいただいて、現在は人気のある定番ものに落ち着いております。(同・高井さん)

 

今年で62年目になるシウマイ弁当には昔からのファンが多く、90歳代のお客様からお声をいただくこともあるとか。

まさに、ハマっ子のソウルフード、崎陽軒のシウマイ。

ちなみに、広報の高井さんもハマっ子なので、

 

崎陽軒のシウマイは、子供の頃から夕食なんかによく食べていましたよ。出かけたついでに買ってきたりとか。(同・高井さん)

 

シウマイのことを真剣に考えていたら、私もハマっ子気分になってきました。

崎陽軒の工場見学、おすすめです!

工場見学は4月からはしばらく休止ですが、再開のお知らせは崎陽軒公式ウェブサイトで案内されるので、そちらをご覧ください。

工場見学が休止の期間も、売店(港北インター店)とプチミュージアムショップは営業しているので、ぜひどうぞ!

 

お店情報

崎陽軒 横浜工場

住所:神奈川横浜市都筑区川向町675番1号
電話番号:045-472-5890(工場見学は電話予約制。予約方法は崎陽軒公式ウェブサイトをご参照ください)
営業時間:港北インター店 7:00〜19:00、プチミュージアムショップ 10:00〜16:00
定休日:無休
ウェブサイト:崎陽軒の工場見学

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:工藤真衣子

工藤真衣子

カメラマン。美しい女性が好きなのでグラビア、音楽が好きなのでライブ写真、映画やドラマが好きなのでテレビドラマのスチール写真、美味しい食べ物が好きなのでグルメ雑誌など、素敵なものを愛を込めて撮るお仕事をしています。趣味は美味しい料理を作って食べること。

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