【ギョギョギョ】ダイオウイカ型の巨大グミを作る【超簡単キット】

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覚えていますか……? ダイオウイカの映像を見たときのあの衝撃。

みなさん、思いませんか。ダイオウイカを見てみたいと。

そして、一度は思いますよね。ダイオウイカを食べてみたいって。

 

なんと、そんな願いがかなうかも知れない! それも自宅で!

という夢のキットを見つけたので、ここに報告させていただきます。

 

史上最大級の超リアル“立体巨大グミ”が作れる

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▲「さかなクンの深海魚研究所 ダイオウイカとなかまたち」2,980円(税抜)2016年11月10日発売/タカラトミーアーツ

 

じゃーん!こちらがそのキット。

独自開発した型を使用して作る“360度完全立体”のグミの大きさは、史上最大級の全長約23cm。リアルな造形に加え、グミならではの質感と食感を楽しめます。

図鑑から飛び出してきたようなリアルな造形の秘密は、さかなクンと共同開発した「グミトレー」です。国立大学法人 東京海洋大学名誉博士/客員准教授でもあるさかなクンが、背びれの位置や吸盤の列数など、魚の形態を細部まで監修しました。

ープレスリリースよりー

 

というから、かなりのこだわりよう。そして、対象年齢は15歳以上とのことなので、まさに大人の、我々のためのおもちゃなのです!

実際のダイオウイカは、アンモニアが強く食用には適していないそうなので、自宅で手軽に深海魚を(気分だけでも)味わえるというのはうれしいですよね。

そして、このキットをオフィスで一時保管していたのですが、かわいい女子たちが代わる代わる、「これ何!?」と言いながら寄ってきては「実は深海魚が好きだ」と公言して去る、ということが何度かあったので、世の中には思った以上に深海魚女子がいるっぽいです。

だから、「俺の家で深海魚グミ食べようぜ」って言えばついて来る女子もきっといるかも?(保証はしません)

 

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中には、グミを作るための型が3種類、グミの原液をそそぐためのポットが1つ入っています。「“深海魚博士”気分でオリジナル深海魚グミを作ろう」というコンセプト通り、実験器具っぽい雰囲気。

 

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おまけで、さかなクンによるミニ図鑑がついてます!

今更ながらさかなクン、絵がうますぎる……。

 

材料3つで超簡単! 料理スキルなしでOK

では、さっそくこのキットを使って立体グミを制作していきましょう。

説明書によるとグミの材料は、水・かき氷シロップ・ゼラチン、以上!

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えー! これだけでグミができるとは驚き! そして、たぶんどのご家庭でも夏に2~3回活躍するかどうか……で余っているであろうかき氷シロップをかなり活用できそう。

説明書も図解で丁寧なので、だれでも簡単にできます!

 

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分量を計ってみるとゼラチンは結構多い。そりゃ史上最大級のグミだからね。

これらの材料を鍋に投入し、まぜまぜ…。

 

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沸騰させないように注意しながら、ダマが残らないよう、かきまぜつつ火にかけます。油断すると沸騰するので、目を離さないように!

 

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全体がよく混ざったら、火から鍋をおろして、粗熱をとります。そして、専用ポットへ。

 

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熱々のまんま入れると、ポットが変形するかもしれないで、要注意!

そして、いよいよグミトレーへ流し込み開始!

 

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でろーん……と。

だんだん、ダイオウイカの形があらわになっていきます。

 

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おおー! どんどんダイオウイカになってくる~。

ブルーハワイのかき氷シロップにしてよかった、としみじみ。すごくイカっぽくなってくれています。これを冷蔵庫で冷やせば……、

 

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で、できた……!

何となく、

「我々はとんでもないものを作り出してしまった……」

って雰囲気が漂っていますが。グミです。

ここからもうひと仕事あるよ!

 

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型からはみ出した、余分なグミを付属の「ハコフグナイフ」で切り出していきます。練習がてら小さいメンダコから。不器用な私には、これが一番むずかしいかも……。でも結構夢中になれる。そして、メンダコかわいい。

メンダコである程度勝手を覚えた私。いよいよ大物へ。

 

ドドーン!

 

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もう、迫力がすごいよ。これ何だっけ? あ……グミか。

 

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まずは、ふたをあけます。標本っぽさが際立ちます。

 

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本体を傷つけないように、慎重にナイフで切っていきます。

 

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だいぶ、周囲のグミを取り除けました。あ、もちろん、取り除いたグミも食べられますので、無駄はありません!

 

そしてついに水揚げ! この多摩川の川沿いの地にダイオウイカが!!!

 

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ゴロン! このリアルさ……! 

さかなクンの細部までのこだわりがうかがえます。

 

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ゼリーと一緒に皿に盛り付けてみました。が……全然お皿に入らない! さすが史上最大級。

そして、ダイオウイカと言えば、その目ヂカラの凄さも話題になりましたよね。

このダイオウイカの目は……、

 

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こっち見てる!!

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このあと、グミはおいしくいただきました。

かき氷シロップだととても手軽にできますが、好きなジュースを使って作ることももちろんできるそう。

しかし、超巨大グミとあって、1人で食べるのはなかなか大変……。友人同士で作って、みんなで食べるのがおすすめです!

 

この「さかなクンの深海魚研究所 ダイオウイカとなかまたち」は、「メガマウスザメとなかまたち」2,980円(税別)と同時発売! 好きな深海魚を作って楽しもう。

 

問合せ先

タカラトミーアーツお客様相談室
TEL:0570-041173(ナビダイヤル)
HP:http://www.takaratomy-arts.co.jp/

 

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:M井Mほこ

M井Mほこ

世の中酒で乗り切れると信じる、1982年生まれの編集ライター。週末は、立川付近の畑で育てた小麦でうどんを打つ小麦女。

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コスパも味も良し! 西友のPB「みなさまのお墨付き」開発者おすすめベスト5を実食してみた

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こんにちは、メシ通レポーターの藤田佳奈美です。最近はコンビニやスーパーに行くと、PB(プライベートブランド)なる各企業の独自ブランドの商品をよく見かけますよね。とにかく安くてそこそこクオリティーも高い、そんなイメージをお持ちの『メシ通』読者も多いのではないでしょうか。

 

なかでも注目したいのは、西友のPB「みなさまのお墨付き」シリーズ。調味料からお菓子、冷凍食品、飲料などさまざまな商品を展開しており、その数なんと840種類以上! かくいう筆者も焼肉のタレは同シリーズのものを愛用しており、日頃からお世話になっております。

 

同シリーズは、東京名古屋大阪・その近隣に在住する一般消費者が試食・試飲し、支持率70%以上のものだけを商品化している選りすぐりのものばかり。しかも1年半~2年ごとに味や価格、容量を再調査する上に、最近はトレンドの変化のスピードを意識して、1年半を待たずに、品質を高めて価格を引き下げるリニューアルにも取り組む徹底ぶりなんだそう。

 

どれも味と価格に定評があり、高い支持を獲得していますが、とりわけ『メシ通』読者がハマる商品はなんでしょうか。アラサー独身男性におすすめしたいランキングTOP5を、開発担当者に聞き、実食しました。

 

第5位 「さばの味噌煮」(204円)

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厚さは薄めで小ぶりなさばですが、さば特有の臭みが一切なく、生姜の風味がしっかりきいた一品。サラっとした味噌がたっぷり入っているので、何杯でもご飯をおかわりできそうです。

 

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▲脂の乗ったさばを、甘みのある信州みそで煮付けました。ノルウェー産さば使用。国内加工。要冷蔵

 

「味の染み込んださばは脂が乗っており、甘くて柔らかくてどこか懐かしいおふくろの味です。まさに家飲みにピッタリ」(開発担当者)

 

第4位 「ポテトサラダ」(113円)

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量は写真の通り、多くも少なくもなくてちょうどいい。とてもなめらかでさっぱりとした味わいで、マヨネーズの酸味は強めです。トロトロした食感のなかにも、きちんと素材の味が残っています。お酒のあてには欠かせない一品ですね! 

 

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北海道男爵いもの風味をいかした、シンプルな味わい。保存料・着色料不使用

 

「じゃがいものゴロゴロした食感が食べごたえあり。マヨネーズの味もしっかり感じられます! お皿に盛れば今日のおかずに簡単に一品プラスされます」(開発担当者)

 

第3位 「チューハイ レモン/グレープフルーツ ストロング ALC.9% 500ml」(各127円)

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▲果汁感が強く爽快なストロングチューハイ。甘さを抑えた大人の味。糖類 ゼロ、プリン体ゼロ。アルコール度数9%

 

一口飲んでみて、明らかに他社のチューハイとは味が違うと感じました(良い意味で)。調べてみると、市販のチューハイには「ウォッカ」「果汁」「酸味料」「香料」などが含まれていましたが、こちらには「食塩」が入っていたのです。これがフルーツの甘さを引き立てているような気がします。とにかく宅飲みにマストな商品ですね!

 

「人気のストロングシリーズをリニューアルした商品です。レモンとグレープフルーツのアルコール度数を 8%から9%に上げて、飲み応えをアップしました。後味はスッキリなので、どんな料理にも合う上、コスパもよしです!」(開発担当者)

 

第2位 「塩味茶豆」(204円)

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流水解凍2分なので、手間がかからずに用意できるのがズボラにとってはうれしいポイント。塩分はかなり控えめなので、お酒のおつまみには物足りないかなと思ったのですが、茶豆は枝豆より香り豊かだから薄味でも気にならないです。塩分を控えたい人にとってもおすすめ! 

 

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▲豊かな香りと甘みの茶豆を、天日塩で味付けしました。流水解凍、自然解凍可能

  

「流水でスピード解凍できるお酒のお供。枝豆よりも味わい深い、濃い茶豆の風味を楽しんでほしいです!」(開発担当者)

  

そして栄えある第1位に輝いたのは……。

 

第1位 「しょうゆヌードル」(86円)

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シンプルでなじみのある味。THE王道カップ麺です。あっさりとしたスープなんだけど、コショウのピリッとした刺激が残ります。

 

具は、えび・たまご・ネギ・肉を確認。たまに大粒のネギが入っていて、香ばしい風味を口いっぱいに感じることができました。

 

飲んだ後のシメや夜食として思わず手が伸びてしまいそう……。これは『メシ通』読者も納得の1位なのではないでしょうか。

 

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▲ポークのうま味を際立たせるスパイスを使い、あっさり醤油味

 

「改良を重ね、高い支持率を獲得した自信作。シリーズのなかのカップ麺で最高の支持率98.2%を獲得! 男の常備食に最適です!」(開発担当者)

 

番外編:開発担当者イチオシの「こんがり金色グラノーラ 7種のフルーツ」(386円)

また、今回は残念ながらランク圏外なものの、じわじわと評判を集めている新商品を紹介します。

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フルーツの甘みと酸味がアクセントになっていて、その名の通り香ばしさが際立ったグラノーラ。グラノーラは男性よりも女子ウケ? と思いましたが、シリアルのようにサクサクした軽い食感ではなく、歯ごたえ抜群なので男性でも満腹感が得られそう。

 

ナッツやレーズンのような少し甘みのあるおつまみがほしいときや、ウイスキーとも相性抜群です。

 

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▲こんがり香ばしい、ザクザクした食感のグラノーラです。いちご、りんご、パパイヤ、レーズン、クランベリー、バナナ、ココナッツ入り

 

「フルーツたっぷりで、海外のグラノーラに近いザクザクした食感。健康的な朝食やおやつに最適です!」(開発担当者)

 

西友PBは味良し、コスパ良しだった! 数ある「みなさまのお墨付き」シリーズから、選ばれたこの6品。なかでもTOP3は間違いなく購入するべき“マストバイアイテム”です。ぜひご自身の舌で確かめてみてください。

 

取材協力 

※商品によって取扱いのない店舗があります。
※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:藤田佳奈美

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セーラームーン世代。幸せに満ち足りた時よりも、おセンチだと筆が進むタイプ。未婦人の頃から「婦人公論」が愛読書。蕎麦に熱燗の組み合わせと、台所で料理しながら飲む麦酒が好き。かわいい系のアルコールって肴に合わないよね?

 

ザ・ローリング・ストーンズが来店! 伝説のロックバー「レッドシューズ」【南青山】

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"ロックの迎賓館"

シーナ&ロケッツの鮎川誠氏にそう言わしめた真紅のロックバー「レッドシューズ」。世界中のロックセレブに愛され、知る人ぞ知る隠れ家的な大人の社交場として多くのミュージシャンが訪れています。そこにはいったいどんな歴史とドラマが詰まっているのでしょうか?

 

南青山の一角に佇む伝説の店

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渋谷駅から歩くこと約15分、六本木通り沿いの南青山に噂の「レッドシューズ」があります。その名の通り、暗闇に煌々(こうこう)と赤く光る看板がお店の目印です。オフィスビルと住宅に囲まれた立地で、一見してここに伝説のロックバーがあるとは誰にも想像がつかないことでしょう。

 

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出迎えてくれたのは、二代目オーナーの門野久志さん(以下、門野さん)。日本のカフェバーブームを支える第一人者のひとりです。

「いらっしゃい」と一言、俺について来いと言わんばかりのロックなオーラを感じさせながら店内へ案内してくれました。「レッドシューズ」の入り口は、初めてライブハウスへ入るときのような興奮と高揚感にあふれ、重くて真っ赤な鉄の扉がロックの心をさらに高めます。

 

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風神雷神が印象的な真紅に染まった店内には、ギターアンプがズラリと並んでいます。世界的ミュージシャンがここで夜な夜なセッションを繰り広げている様子を想像するだけで、ロック好きにはたまらない空間と時間を過ごせるのではないでしょうか。

かつてどんなミュージシャンが訪れていたのだろうか、そんな思いを胸にオーナーへお店の歴史やドラマをうかがってみました。

 

「RED SHOES」、その歴史とドラマ

「元々『レッドシューズ』は西麻布にあったんです」と話し出す門野さん。伝説のロックバー「RED SHOES」は、六本木でバーを経営していた先代オーナーの松山勲氏によって、1981年12月5日西麻布にオープンしました。

1980年代の風営法改正によってディスコが取り締まり対象となった当時、「RED SHOES」のような朝まで楽しめるお店にお客さんが流れ込み、西麻布ブームを牽引する存在になっていったそうです。

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当初からミュージシャンの間で話題のお店として、シーナ&ロケッツやザ・モッズ、アナーキーなど、当時の日本のロックシーンを支えるバンドが来店していたといいます。

 

その当時の門野さんはというと……「実はまだ高校生だったんです」と少し照れくさそうに話します。

「最初は一生田舎にいるつもりだった」と語る門野さん。高校卒業後は地元福井で一般企業へ就職するも、ウォーターフロントブーム真っ只中の1989年、"自分のお店を持ちたい"という夢を持って25才で上京。求人誌で先代オーナーが経営する「インクスティック芝浦ファクトリー」の面接を受けたところ、閉店予定であったことから系列店の「RED SHOES」を紹介されたのが全ての始まりなんだとか。

 

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大のザ・ローリング・ストーンズ好きの門野さん。

「当時ザ・ローリング・ストーンズのメンバーが遊びに来てね、あのときはたまらなかったね」とうれしそうに語ります。

しかし、店長就任後の1995年に「RED SHOES」は閉店。これを機に門野さんは、かねてから自分の夢だったロックバー「Rally」を西麻布にオープンさせます。X JAPANやLUNA SEA、BUCK-TICKなどが足繁く通っていたといいます。

 

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その後門野さんは2店舗目を展開し、3店舗目を考え出したとき、当時の「RED SHOES」のように六本木の雑踏を離れて、わざわざでも来たくなる隠れ家的なお店をやりたいと周囲に話していたそうです。「RED SHOES」で打上げをやることがバンドマンのステータスとなっていたこともあり、当時の仲間からはもう一度「RED SHOES」をやってほしいという声が多かったといいます。

「『RED SHOES』の看板が大きすぎて、最初はかなりためらいましたよ…」と語る門野さん。先代「RED SHOES」と日を同じく、2002年12月5日に現在の「レッドシューズ」が誕生しました。

 

世界のロックセレブが来店!

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シーナ&ロケッツ、クレイジーケンバンドがレセプションパーティーのライブを務めた現在の「レッドシューズ」は、鮎川誠氏によって"ロックの迎賓館"と呼ばれています。世界中のミュージシャンに愛されている「レッドシューズ」には、ザ・ローリング・ストーンズをはじめ、デヴィット・ボウイ、ピンク・フロイドなど、世界のロックセレブたちが口コミで来店しているというから驚きです。

最近ではプライマル・スクリームが2006年にここでシークレットライブを行ったのは有名な話ですが、先日も来日公演に合わせて訪れたんだそうです。もしかしたら、世界的ミュージシャンのセッションに出くわすこともあるかもしれませんね。

今やトップバンドの仲間入りをした日本のTHE BAWDIESも、デビュー前はよく「レッドシューズ」でライブしていたのだとか。この日も最近注目されているVirgin Crab Bandが、耳の肥えたお客さんを相手に熱いライブを繰り広げていました。

 

忘れるべからず! 絶品中華

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もうひとつ、「レッドシューズ」には見逃せないポイントがあります。

それは"朝まで美味しい中華を食べられる"ということ。老舗中華料理店「新橋亭」で料理長を務めた、この道40年のシェフが作る本格中華は絶品のひとこと。

 

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▲餃子(700円)

 

「レッドシューズ」の数あるメニューで最もオススメは、こちらの「餃子」です。

"本気の餃子"をテーマに、「一時は餃子を見るのも嫌になった」と話すほどオーナー自らが各地の有名餃子を食べ歩き、研究に研究を重ねて作り上げた逸品。鳥挽肉をベースに、野菜をたっぷりと使用したヘルシー餃子を、刻んだピクルスと八角、レモングラスを合わせた専用のタレにつけて食べます。皮から手作りなので、食べ応えも抜群。一口食べれば肉汁とこだわりの香りが口いっぱいに広がりますよ。

 

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復活! 伝説のスパイシー焼きそば(1,250円)

ホフディラン(ワタナベイビー、小宮山雄飛)が学生の頃に「RED SHOES」でよく焼きそばを食べたと紹介したことがきっかけで、先代「RED SHOES」の看板メニューが復活。オイスターソースをベースに絡めた麺がコクのある後味を引きずります。お好みで豆板醤をつけて食べるのも、当時と変わらないポイントです。

 

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豊富の種類のお酒もロックバーならでは。ビールやカクテルもさることながら、かちわり氷で飲むウイスキーは格別です。

世界中から訪れるロックセレブたちのように、お酒を片手に、ここ「レッドシューズ」で本物のロックを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

二代目オーナー門野久志氏から若者たちへメッセージ

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最後に門野さんがこんな話をしてくれました。

 

今の若者はお酒を飲まない人が増えた。他にお金を使うこともあるだろうし、情報もネットで簡単に手に入る時代になって、若者が街に出なくなったように思う。街のバーでの酒飲みは、昔からマナーを身につけたり、いろんな人に出会って人間を形成する場所だった。若者にこそ街に出て、いろんな人に出会ってほしい。「レッドシューズ」は、音楽好き、ロック好きの若者には最高の場所ですよ。

 

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世界中のロックセレブに愛される、日本のロックの迎賓館「レッドシューズ」。そこには語りつくせないほどの歴史とドラマがありました。

「レッドシューズ」は、いつまでも変わらないロックで私たちを迎えてくれます。

 

お店情報

レッドシューズ

住所:東京都港区南青山6-7-14 チガー南青山B1
電話番号:03-3486-1169
営業時間:19:00~翌4:00、日曜日 ~24:00
定休日:月曜日
ウェブサイト:http://redshoes.jp/

※金額はすべて消費税込みです。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。 

 

書いた人:矢口優太

矢口優太

ARROW ENTERTAINMENT 代表|大手旅行会社勤務後、音楽業界を経て独立。海外フェス・コンサート・ツアーの制作、舞台監督、ツアマネとして活動中。昭和60年・山形県最上町産。歴史と温泉とロックンロールを愛する体育会系スイーツ男子。趣味はボクシング|(有)赤倉観光タクシー 代表取締役|海外旅行・グルメライター。

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帰りが遅くなった日の10分メシ! パクチーボーイ エダジュンの「超特急ガパオライス」

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たった10分で完成、ボリューム満点エスニックごはん!

あと1カ月ちょっとで今年も終わりますね。今年の仕事は今年のうちに! なんてこのところちょっと忙しすぎませんか? 今回は、帰りが遅くなったときでも安心、10分で作れる超簡単ガパオライスを紹介します!

 

エダジュンの「超特急ガパオライス」

【材料】(1人分)

  • 鶏ひき肉 150g
  • 玉ねぎ 1/4個
  • 赤パプリカ 1/4個
  • バジル 4枚
  • にんにく(みじん切り) 1片
  • (A) ナンプラー、オイスターソース 各小さじ2
  • (A) 砂糖 小さじ1
  • (A) 豆板醤 小さじ1
  • ごま油 小さじ2
  • 温泉卵 1個(市販のものでOK)
  • ごはん 適量

 

作り方

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1. 玉ねぎ、赤パプリカは1cm角に切る。

 

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2. フライパンにごま油をひき、にんにく、鶏肉を入れて半分ほど白っぽくなるまで中火で炒める。

 

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3. 玉ねぎと赤パプリカを入れ、玉ねぎ、(A)も入れて汁気がなくなるまで炒め、最後にちぎったバジルを入れて火を止める。ごはんにのせて、温泉卵をのっけたら完成!

 

超特急! ピリ辛とハーブの香りでごはんがすすむ!

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ピリッと辛く濃いめの味付けをしたひき肉に、爽やかなバジルの香りが広がる1品。温泉卵と絡めて食べると、ごはんがもうとまりません~。1日の疲れもモヤモヤも美味しいごはんで吹き飛ぶはず。これでまた明日からがんばれそう!

 

作った人:管理栄養士 エダジュン

管理栄養士 エダジュン

パクチー料理研究家・管理栄養士。株式会社スマイルズに入社。SoupStockTokyoの本社業務に携わり、2013年に独立。家で作れるエスニック料理とパクチーを使ったレシピを研究中。「料理にやっちゃいけないことはない」がモットー。著書に『クセになる!パクチーレシピブック』(PARCO出版)等。

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企画協力:レシピブログ

レシピブログ

テレビや雑誌で活躍する人気ブロガーをはじめ16,000名のお料理ブロガーが参加する日本最大級のお料理ブログのポータルサイト。毎日のおかずや弁当、お菓子など90万件のお料理レシピを無料で検索できる。

風邪気味なスイーツ男子に! 管理栄養士 北嶋佳奈の「かぼちゃの黒蜜プリン」

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私も昔から大好きな「秋のおいしいもの」

こんにちは! 管理栄養士の北嶋佳奈です。今回はとっても簡単に作れるお野菜スイーツ「かぼちゃの黒蜜プリン」を紹介します。

秋を代表する食材のひとつ、かぼちゃは私も昔から大好きです。定番の煮物も、グラタンやスープになっても、パンやマフィンに入ってもおいしい! ジャンルを問わず活躍できるかぼちゃって、素晴らしい!!

 

北嶋佳奈の「かぼちゃの黒蜜プリン」

【材料】(4個分、1個あたり約109kcal)

  • かぼちゃ 正味150g(※正味とは、かぼちゃの種や皮などを除いた実際に使う分量)
  • 牛乳 200cc
  • 砂糖 20g
  • ゼラチン 5g(1袋)
  • 黒蜜 適量

 

作り方

f:id:kanagohan:20161115184248j:plain1. ゼラチンは水大さじ3(分量外)にふり入れておく。 かぼちゃは種とわたをとり、皮をけずって適当なサイズに切りさっと水にくぐらせ、ラップで包んでレンジで柔らかくなるまで3~4分加熱する 。

 

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2. かぼちゃを鍋に入れ熱いうちによく潰し、牛乳、砂糖を加え火にかける。 砂糖が溶け温まったら、1のゼラチンを加えしっかり溶かす。

 

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3. 2をこして、容器に移し、ラップをして冷蔵庫で冷やす。黒蜜をかけていただく。

 

乾燥や寒さで風邪をひきやすくなるこの時期、食べてください

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はい、とっても簡単なのです~! 黒蜜をかける分、甘さ控えめになっております。もちろん黒蜜ではなくカラメルをかけても、何もかけなくても美味しくいただけます。

ところで、かぼちゃはβカロテンが豊富。βカロテンはそれ自身に抗酸化作用があって、さらに体内では必要に応じてビタミンAとなり働きます。ビタミンAは鼻や喉の粘膜の保護を助け、細菌やウイルスの侵入を防いでくれるのです! 乾燥や寒さで風邪をひきやすくなるこの時期、「冬至にはかぼちゃを食べる」というのも理にかなっているんですね。

簡単でおいしいのでぜひ作ってみてください! ではまた!

 

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オムライスじゃ正直足りない! だから「主(おも)ライス」にしよ!

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「オムライス」それは赤く染まったケチャップライスをふわふわの卵で包む繊細な料理。フランス語の“オムレット”と英語の“ライス”を組み合わせたものと言われ、実は日本が発祥なのです

この料理は日本人の“おもてなし”精神が生んだ「包む」という概念がもたらす、まさに日本人が考えた日本人のための料理とも言えるのではないでしょうか。

 

しかし、そんな繊細なことは男性の誰もができるわけではありません。ましてや自分のために作る料理にそんな手間を掛けてはいられない。かといって、お店で食べるとどうしてもご飯の量が少ない気がするのは私だけでしょうか。正直1人前だと男性には少し足りない…。

 

ということで考えました。オムライスの繊細さをぶち壊し、ただただボリュームだけを追い求めたガサツ飯、その名も「主(おも)ライス」!

 

これは「オムレツ<チキンライス」でご飯の量も好きなだけ増やし、主役はライスにしてしまおうという発想です。

この料理は卵とケチャップライスを反転させることにより実現。難しい技術は一切不要! 盛り付けはオムレツにライスを覆う形でオムレツが見えない、ボリューム満足メシです。

 

まず材料を見ていきましょう。 

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材料<1人前>

  • 卵 2個
  • 玉ねぎ 80g(1/2個)
  • トマトケチャップ 大さじ3 ※お好みにより増量
  • ご飯 300g
  • 鶏むね肉 100g
  • 塩 少々
  • こしょう 少々
  • サラダ油 適量
  • バター 大さじ2

 

具材はお好みによりピーマンを加えたり、鶏むね肉の代わりにベーコンやソーセージにしても美味しいですよね。ですが私はやっぱりシンプルなチキンライスが大好きです。

 

それでは調理を始めていきます。

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下準備としてケチャップライスの具材を細かく切っておきます。また、オムレツを作る卵を溶いでおきます。

 

※ この時、卵に生クリームや牛乳を一緒に混ぜておくとオムレツを作る際に卵が固まりにくくなるので、料理経験が少なく自信がない人でもふわふわなオムレツが作りやすくなります。

 

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フライパンにサラダ油とバター大さじ1を入れ強火で熱入れします。バターが溶けて全体に広がってきた段階で、溶いておいた卵を入れ素早くかき混ぜます。 

 

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その後ほんの数秒で卵は固まってくるので、すかさず菜箸やフライ返しを使いながらフライパンを上下にトントンさせて卵を巻いていきオムレツを作ります。

 

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オムレツができたら皿に乗せます。

 

※ 形にはこだわる必要はありません。なぜなら後で隠れるからです。

 

次にケチャップライス作りです。

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先ほどと同じくフライパンにサラダ油とバター大さじ1を入れ、玉ねぎと鶏むね肉を塩、こしょう少々で味付けをして一緒に強火で炒めていきます。

 

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鶏むね肉に火が通ってきたところでご飯を投入します。ご飯をほぐしながら炒めていき途中でケチャップを加え一気に全体を炒めていきます。

 

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イイ感じで赤く染まってきたら完成です。

 

※ 赤みが足りないと思ったら、お好みでケチャップを増量してください。

 

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ケチャップライスを先ほどのオムレツが乗ったお皿に盛っていきます。オムレツが隠れるように山盛りにして、最後に再度ケチャップを上にかけます。オムライスっぽいレモン型に形を整えると料理名のシャレが効いてきます(笑)。

 

できあがり!

 

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見た目は何ら普通のただの大盛チキンライス。だけど食べ始めていくと、丁度欲しくなってきた頃に中からふわふわのオムレツが登場していきます。

 

非常にガサツではありますが中身はオムライスと変わらない。包み方は雑ですがちゃんと中身はしっかり考えている。

「主ライス」はむしろそんな不器用なりにもサプライズを演出したがる“男のロマンチスト”な部分を表していると言える料理なのではないでしょうか。

 

皆さんも一度自分のために作ってみて、二度目は誰かのためにサプライズとして作ってあげてみてください。

 

書いた人:うちとみ運輸

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放送作家、構成作家が所属するエンタメ集団。お笑いライブ、テレビ制作、舞台演出、Web記事制作などを主に活動を行う謎の集団。

現在、月刊誌や広報誌、WEBなど各媒体で執筆中。

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【現地取材】サウナ発祥の地、北欧フィンランドでサウナあがりに食べるべきなのは?

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先日、フィンランドに行ってきました。理由は「サウナに入りに」です。
実は「sauna(サウナ)」はフィンランド語であり、フィンランドの文化なんです。
体験してみると、日本にある「風呂あがりの一杯」の発想と同じように、「サウナあがりの○○」が存在していました。

 

フィンランドグルメとは?

そもそもフィンランドの名物料理が謎ですよね。
最初に代表的なものを紹介しましょう。

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やってきたのは「Ravintola KAMONE」。日本で売っているフィンランドのガイドブックにはほぼ100%掲載されているお店です。というのも、映画の舞台となったお店で、日本語メニュー完備、日本語ができる店員さんもいます。

 

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まず紹介するのはこちら、魚料理です。フィンランドはバルト海に面しており、サーモンやニシンがよく食べられています。脂がのっていて、素材のよさを感じられました。ちなみに乗っかっているつぶつぶは木の実です。

 

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そしてミートボールにかかっているのは甘みのあるベリーのソース。肉と甘いベリー……、日本人には馴染みのない組み合わせですが、なかなかうまい! 付け合わせのマッシュルームはしっかりした歯ごたえ、キノコらしい味わいがあってこちらもうまいです。

国土の約7割が森林のフィンランド、「森の幸」こそがお国のメシなんですね。

 

日本でいう秘湯的なサウナに行ってみた

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ここはフィンランドの首都、ヘルシンキからバスで約40分、Kuusijärvi(クーシヤルヴィ)というところにあるサウナ施設です。
森のなかにあり、日本でいうところの山の温泉地のイメージですね。

 

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この建物が脱衣場兼サウナ。昔ながらのスタイルであるスモークサウナが現存する数少ない施設です。スモークサウナは燃料がまきです。入っているとまきを燃やしたすすが出て、顔がちょっと黒くなったりします。

 

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「サウナあがりの○○」の前に、フィンランドに来たからには体験しておかなければならないことがあります。サウナ後のクールダウン、湖へのダイブです。

 

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やってみました。あらためて動画で見ると、かっこわる!!!
フィンランドのベテランサウナーたちは、水しぶきを上げることなく湖に吸い込まれていきました。

 

サウナあがりにビールは、世界共通だった!

サウナ→湖→サウナ→湖を満足するまで繰り返し「サウナあがりの○○」をいただきに、食堂にやってきました。

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食堂にはガッツリとお腹を満たせるハンバーガー、サンドイッチから、サクッとつまめるお菓子が揃っていました。デザートにマフィンやスムージーなど、選択肢に幅があります。

 

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そのなかから見つけました、フィンランドのビールです。この自然あふれる環境に相応しい、熊の絵柄が書かれた「KARHU(カルフ)」をチョイス。

 

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すごくパンチがありそうな熊のイメージとは裏腹に、軽い口当たりでグビグビ飲める!
日本の風呂あがりの一杯と同じように、たっぷり汗をかいた後のビールはうまい!
サウナの後にビールを飲むだけで、なんだかフィンランドに親近感がわいてきました。

 

日本でいう銭湯的なところに行ってみた

「サウナあがりの○○」はビールだけではありません。
それを求めて首都ヘルシンキの公衆サウナに行ってみました。

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こちらは「SAUNA ARLA(サウナオーラ)」。ヘルシンキ駅前からトラム(路線バス)に乗りHelsinginkatuで下車、徒歩1分ほどで到着です。日本の銭湯というとお寺っぽい建築ですよね。フィンランドは牢獄風の外観のようです(多分ここだけ)。

 

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突然うかがった私に店主さんは快く対応してくれました。ここが銭湯でいう番台、ここから先は女性は1階、男性は2階に分かれます。ちなみに扉のところに置いてあるトマト、常連さんらしき人がさりげなく食べていたのでテイクフリーなようです。

 

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店主さんがサウナ内の絵葉書をくれました。
こちらはサウナの手前にあるシャワールーム。シャワーやサウナが混雑している時、たくさんある椅子に腰掛けて待ちます。

奥の頑丈そうな扉がサウナです。サウナ内部のつくりは日本のものと大差はありません。フィンランドでは自分で温度調整できるのが特徴で、熱源であるアツアツの石に水をかけて温度をあげます。

 

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サウナ後は中庭に出て涼みます。ビールを飲んでいる人もいれば、雨のなか新聞を読んでいる猛者もいました。実はここでの涼みの時間こそがフィンランドサウナの真髄。サウナユーザー同士でのコミュニケーションの場になっているのです。

 

ちょっと意外なフィンランド式「サウナあがりの○○」!!

「SAUNA ARLA」にあったのは、自由に飲んでいい水と自由に食べていいのかよくわからないトマト。でもこれが「サウナあがりの○○」ではないはず。ヘルシンキの市街を散策してみると、あることに気が付きました。

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日本のカフェには通常ないものが写真中央にでーんとあるのにお気づきでしょうか。

 

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街のカフェでもアイスクリームの品揃えが専門店並みなのです。ここ「ROBERT'S COFFEE(ロバーツコーヒー)」では全16種類。日本では考えられない品揃え!
「なんで右端の真っ黒なやつにしないんだ!」とメシ通編集部に怒られることは覚悟しつつ、比較しやすいバニラ味を注文してみます。

 

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分量は日本のレギュラーサイズの1.5倍以上あるように感じました。そして甘い! 途中でお茶がほしくなりました。他の味はバナナやシトロンシャーベットなど馴染みのある味が多い一方、すごい色をしたものはフィンランド語表記で解読ができませんでした。

 

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ヘルシンキ市街にはヨーロッパらしい町並みが残っています。こちらはヘルシンキ大聖堂。このような史跡等でアイスを食べるのもフィンランドっぽくていいですね。

 

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ただし、カップルの邪魔をしないように気をつけましょう。


日本の風呂あがりの定番と一緒じゃん! いえ違うんです!

風呂あがりにアイスを食べる、日本でも同じじゃん! そうですね、同じです。
ただし、フィンランドと日本では気候が全然違います。

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この写真は8月19日のヘルシンキ駅前。真夏のこの時期、平均最高気温は20℃、朝晩はジャケットが必要です。冬場は連日氷点下の日々が続きます。
そんな環境にもかかわらずフィンランド国民のアイスクリームの消費量はヨーロッパでは1位、全世界で見ても3位に入るというデータがあるのだそう。

 

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フィンランド人のアイスクリーム愛を強く感じたのは、往復の飛行機で機内食を食べた後、デザートにアイスクリームが配られたこと。
街にもアイスクリーム屋さんが日本のコンビニに近い感覚で営業しており、いつでも手に取れる環境でした。

 

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※日本のサウナです

普通に考えて、寒いところでアイスクリーム食べたくないですよね。それでも愛されているのは、どう考えても長い間サウナという熱源がフィンランドにあったからに違いありません。

日本にもフィンランドのアイスクリームのように、文化が育んだ食べ物がありますね。風呂あがりの牛乳、コタツのミカン、土用の丑の日……いろいろ思い浮かべるとあるものです。

異国での体験を通して、自国の食をあらためて見つめなおす。海外ではそんな「調味料」をゲットできるのです。海外旅行ではぜひ独自の食を楽しんではいかがでしょうか。

 

お店情報

Ravintola KAMOME

住所:Pursimiehenkatu 12 00150 Helsinki
電話番号:+358 (0)9 657 422
営業時間:月曜日~金曜日11:00~14:30、17:00~22:00(金曜日は22:30まで) 土曜日17:00~22:30
定休日:日曜日

www.kamome.fi

 

ROBERT'S COFFEE

住所:Aleksanterinkatu 52 00100 Helsinki
電話番号:050 305 4754
営業時間:平日9:00~21:00、土曜日9:00~19:00、日曜日11:00~18:00(stockmanの営業時間による)

 

Kuusijärvi Sauna

住所:Kuusijärventie 3  01260 Vantaa
電話番号:+358 10 322 7090
営業時間:レストラン9:00~21:00、電気サウナ9:00~20:00、スモークサウナ15:00~20:00

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:毎川直也

毎川直也

風呂が好きで、風呂デューサーを名乗り活動中。銭湯、スーパー銭湯、温泉旅館での勤務経験を持ち、銭湯に勤めながらメディア出演をしている。酒が弱いうえに小食なため、「メシ通」には間違いなく向いていないライター。

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