ブリ好き絶賛、夏のヒラマサの刺身。濃いめのたれで「ヒラマサのしょうが焼き」にして白飯ガツガツ【魚屋三代目】

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こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

冬に旬を迎えるブリ。その刺身をよりおいしく食べるレシピをいくつかご紹介したことがありましたが、

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今回はブリ好きも絶賛、夏に旬を迎える「ヒラマサ」のお話です。

 

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ブリの仲間(同じアジ科ブリ属です)であるヒラマサは、ブリと同じくらいの大きさに成長する魚。味もブリに似ていて、さらに繊細かつ白身に近い感じです。この時期は手頃な値段でスーパーに並んでいるのを見かけます。 このヒラマサの刺身、しょうゆをちょっとつけるだけでも十分おいしくいただけるのですが、あえて火を入れるのもおすすめ。あっさりとした白身にほんの短い時間、熱を加えることでふんわりとした食感、そして甘味とうま味が際立つんです。

濃いめのたれをからめた「ヒラマサのしょうが焼き」にして、白飯をガツガツかきこんじゃいましょう。

 

魚屋三代目の「ヒラマサのしょうが焼き」

【材料】2人前

  • ヒラマサの刺身 200g(1人分で7切れくらい)
  • すりおろししょうが 大さじ1
  • しょうゆ 大さじ2
  • はちみつ 大さじ1
  • 酒 大さじ1
  • 砂糖 小さじ1/2
  • サラダ油 大さじ1
  • 付け合わせの野菜 お好みで(今回は大根入りのカット野菜とトマト、パセリ)
  • 薬味ねぎ お好みで

 

作り方

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1. 耐熱の器にしょうゆ、はちみつ、酒、砂糖を入れてよく混ぜ、

 

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電子レンジ(600w)で30秒加熱してはちみつを溶かしたら、

 

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すりおろししょうがを入れて混ぜ、しょうが焼きのたれを作ります。

 

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2. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、ヒラマサの刺身を並べ、

 

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身が少し白っぽくなってきたらすぐに取り出します。

熱が入りすぎるとパサつくため、片面だけさっと焼けばOKです。

 

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3. ヒラマサを焼いたフライパンをキッチンペーパーなどで拭き、1のたれを加え、

 

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中火でひと煮立ちさせてアルコール分を飛ばしたら、

 

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ヒラマサを戻し入れます。

 

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4. ヒラマサとたれをさっとからませたらすぐに火を止めて、

 

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付け合わせの野菜とともに皿に盛り付けて完成。

ヒラマサには、お好みでフライパンに残ったたれをかけてください。

 

絶品のレア状態を、オンザライスで

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ヒラマサにしょうが焼きのたれをよーくからめて、薬味ねぎと一緒にオンザライス。刺身を使うのでもちろん骨はなく、完全に火を通さず絶品のレア状態で食べられます。ブリよりも青魚特有のくさみは少なく、脂もさっぱりとしていて、はちみつを入れた濃いめのたれとよく合いますよ。

お好みでピリリと一味唐辛子や七味唐辛子をふりかけて、ビールのおともにも文句なしです。

 

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夏から秋口にかけて見かけるヒラマサ。ブリ好きは一度、試してほしい味わいです。

 

家のコンロでソロキャンプ気分。弱火15分でジュワうま「オイルサーディンとトマトジュースの炊き込みご飯」

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こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

アウトドアで活躍しまくる取っ手付きアルミ飯ごうを使った、家でも作れるソロキャンプ飯シリーズ。

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今回は、オイルサーディン缶とトマトジュース、ミニトマトで作る、うま味たっぷりの洋風炊き込みご飯です。オイルサーディンとトマトは、イタリアンでもおなじみの間違いのない組み合わせ。ビールやワインを飲みながら食べるのにも最高です。

ちなみに、レシピによって炊飯の火加減は様々ですが、私のおすすめは火加減の調節いらず、最初から最後まで弱火でOKの簡単バージョンです。

仕上げでご飯を蒸らすのに専用の保温バッグがあると便利ですが、なければ家にあるタオル(溶ける可能性があるため、化学繊維の入っていないもの)で飯ごうをぐるっと包めば大丈夫。

 

魚屋三代目の「オイルサーディンとトマトジュースの炊き込みご飯」

【材料】1~2人前

  • オイルサーディン 1/2缶(50g程度)
  • 米 1合
  • ミニトマト 5個(ヘタを取っておく)
  • トマトジュース(無塩タイプ) 100ml
  • 水 200ml
  • コンソメ(顆粒) 小さじ1(キューブなら1/2個)
  • 塩 少々
  • 黒こしょう、ドライパセリ(あれば) 適量

 

作り方

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1. 米を研いで飯ごうに入れ、水を入れたら、30分~1時間、浸しておきます。

 

2. 浸水が終わったら、飯ごうから炊飯用に水を100ml取り出し、米は一度ザルなどにあげる。

残りの水は、米をザルにあげるときに捨ててしまってOKです。

 

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3. 飯ごうに米、2で取り出した水を入れ、

 

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トマトジュース、

 

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コンソメ、塩も加えてよく混ぜ合わせる。

 

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ミニトマトとオイルサーディン(油は切らずに)をのせたら、

 

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しっかりとフタをします。

 

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炊いている途中でフタがずれないよう、重石をしておくのもおすすめです。私は金属製のトリベット(鍋敷き)をのせて炊いています。陶器の皿などもよいと思います。

 

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4. 弱火で15~20分を目安に炊きます。火加減の目安はこれくらい。

まずは、水分がフタから少し漏れ始め、次に湯気が上がります。

音がグズグズという低音から、

パチパチという高音に変化したら、香りをチェック。

香ばしい匂いがしていたら炊き上がり。火を止めましょう。

おこげを作りたければ、さらにもう少し火を入れます。少し焦げるような匂いがしたら、美味しいおこげができた合図です。

 

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5. 炊けたら蒸らして仕上げます。今回はタオルで飯ごうをしっかり包んで10分蒸らしました。

飯ごうは熱くなっているので火傷に注意。軍手や鍋つかみが必須です。

 

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6. いい感じに炊き上がりました。食べるときに黒こしょう、あればドライパセリもふります。ベランダや庭で食べてもウマい!

 

オイルサーディンを油ごと炊き込んでうま味マシマシ

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「オイルサーディンとトマトジュースの炊き込みご飯」、トマトジュースで華やかな色に炊き上がりました。

オイルサーディン、ミニトマトとトマトジュースのうま味が米によくしみ込んで、ピリッとした黒こしょうが味のアクセントになっています。オイルサーディンは、油も切らずに一緒に炊き込むのでうま味マシマシ。お酒もすすみます。

炊き上がって蒸らすときに、一度フタをあけてピザ用チーズをのせてもGood。辛いのがお好きなら、食べるときにタバスコなどペッパーソースをふりかけるとググッと大人味になります。

少ない材料で簡単にできるので、家で、アウトドアで、気軽に楽しんでくださいね。

 

サーモンの強めの脂で冷たいそうめんを食べたら口の中が幸せになる「ピリ辛づけサーモンとかいわれのっけそうめん」【メシ通の冷たい麺】

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こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

メシ通の冷たい麺特集、今回は“づけ”にしたサーモンの刺身と冷たいそうめんで、口の中がもれなく幸せになるレシピです。

サーモンの刺身は、これまでもいろいろな食べ方をご紹介してきましたが、

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今回はピリ辛で甘じょっぱいたれにつけて、そうめんにのっけます。白飯がすすむサーモンの強めの脂は、もちろんそうめんとも相性抜群です。

薬味には、たっぷりのかいわれ大根がおすすめ。味も見た目もさわやかにしてくれますよ。

 

魚屋三代目の「ピリ辛づけサーモンとかいわれのっけそうめん」

【材料】2人前

  • サーモンの刺身(サク、切り落としでもOK) 150~160g
  • そうめん 2人分
  • かいわれ大根(根を落として半分に切る) 1パック(30~40g)
  • 大葉(青じそ、せん切り) 8枚程度
  • 白いりごま、薬味ねぎ お好みの量
  • そうめんのつゆ(冷やしておく。市販のストレートタイプか、濃縮タイプのめんつゆを薄めたものでもOK) お好みの量

(A)

  • しょうゆ、ごま油 各大さじ1
  • 砂糖 小さじ1/2
  • すりおろしにんにく、一味唐辛子 少々

 

作り方

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1. (A)をよく混ぜて、しょうゆだれを作っておきます。

(A)の一味唐辛子の代わりに、豆板醤やコチュジャンをお好みの量加えて中華風、韓国風にするのもウマいです。

 

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2. サーモンを食べやすい大きさに切ったら、ボウルなどに入れ、

 

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しょうゆだれを回しかけ、

 

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よく混ぜ合わせます。

 

3. 2にラップをして、冷蔵庫に入れて10分以上寝かせて味をなじませます。

脂のあるサーモンは味が入りにくいので、たれと合わせてしばらく置きます。

 

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4. そうめんは規定の時間茹で、冷水で締めてよく水気を切ります。

 

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5. お皿にそうめん、かいわれ大根を盛り付け、

 

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大葉、

 

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3のサーモンをのせます。薬味ねぎと白いりごまをちらし、キンキンに冷やしたそうめんのつゆを回しかけていただきます。

 

たれとかいわれ大根のピリ辛で箸がすすむ

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サーモンはづけにすることでうま味がアップ! これを冷たいそうめんと一緒に食べると、たれ、そしてかいわれ大根のピリ辛もアクセントになって、食欲がないときでも箸がすすみます。もちろん、お酒にもぴったりです。

そうそう、今回のピリ辛づけサーモンは、白飯や酢飯にのっけて丼にするのも間違いなしです。それを海苔でくるっと巻いて食べるのもいいですね。サーモンの代わりにマグロのブツ切りで作っても美味しいですよ。

夏にぴったりの、刺身と冷たいそうめんの組み合わせ。ますます暑くなるこれからの季節におすすめの一品です。

 

高タンパク低カロリーでやわらかい冷凍ロールいかを、ラー油と花椒で夏のつまみに。下ごしらえも写真つきで簡単【魚屋三代目】

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こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

スーパーなどの冷凍コーナーで売られている冷凍ロールいか。肉厚でやわらかくて使い勝手最高、しかも高タンパク低カロリーと隠れた優秀食材です。この前はしょうが焼きレシピを紹介しましたが、

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今回はビールがグイグイといけちゃう「シビカラ炒め」です。甘酸っぱいしょうゆベースの合わせダレで炒め、ラー油と花椒で辛さと痺れをプラス。これからの季節にGoodなレシピです。ご飯のおかずにもバッチリですよ! 食べやすくなる下ごしらえの方法も紹介しますね。

いかだけで炒めてもよかったのですが、食感と見た目のアクセントになるよう、冷蔵庫にあったきゅうりを合わせてみました。生食のイメージが強いきゅうりですが、サッと炒めても、ほどよい食感を残しつつ青臭さが和らぎウマいんです。

 

魚屋三代目の「いかときゅうりのシビカラ炒め」

【材料】2人前

  • ロールいか(冷凍) 200g
  • きゅうり 2本
  • 水 1Lくらい
  • 干し海老(あれば) 大さじ1
  • ごま油 大さじ1
  • ラー油 小さじ1程度
  • 花椒(パウダー) 小さじ1/2
  • 白いりごま、糸唐辛子(あれば) お好みの量

(A)

  • しょうゆ 大さじ2
  • 酒(日本酒) 大さじ1
  • 酢、砂糖 各小さじ1
  • おろしにんにく 1片分(チューブなら2cmくらい)

 

作り方

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1. いかは流水にさらして解凍し、キッチンペーパーなどで水気をとったら、外側(内側にむけてくるりとカーブしています)を上に置き、

 

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半分に切ります。

 

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2. ここから「鹿の子切り」にしていきます。写真のように包丁を斜めに寝かせ、いかの厚さの半分くらいまで、3~5mm間隔で角から角まで包丁を入れていきます。

 

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対角まで切り込みを入れたら90度回し、

 

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同じように包丁を入れていきましょう。これで鹿の子切りができました。

食べやすい大きさに切るだけでも良いのですが、こうして包丁を入れておくと味がからみやすく、食べたときの歯切れもよくなり、薄皮も気になりません。

 

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3. 鍋に水を入れて沸かし、日本酒(分量外、大さじ1)を加えたら、いかを入れて1分ほど茹で、

 

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ボウルなどに入れた水(分量外)にとり、ザルにあげて水気を切っておきます。水にとることで身が締まって、切り込みを入れたところがキレイに開いていますね。

 

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4. きゅうりはまず4等分の長さに切り、さらに縦に4等分します。

 

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種の部分を包丁で削ぎ、

 

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ボウルなどに入れたら、塩(分量外、小さじ1/4くらい)をふって混ぜ合わせておきます。

きゅうりの種の部分を取り除くことにより食感がグッと良くなります。また、塩をふっておくと余分な水分と瓜特有の青臭いにおいが和らぎ、味も入りやすくなります。

 

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きゅうりから水が出てきたら流水で洗い流し、

 

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ザルにとって水気を切っておきましょう。

 

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5. (A)をよく混ぜてタレを作っておきます。

 

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水気を切ったいかは食べやすい大きさにカットします。

 

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6. いかときゅうりを炒めていきます。フライパンにごま油を強火で熱して、

 

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いか、きゅうりを入れて炒め、

 

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全体にごま油がなじんだら、合わせておいたタレを回しかけサッと炒めます。

 

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7. 干し海老を入れ、

 

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ラー油を回しかけたら、

 

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花椒を加えて、全体を混ぜて完成。

 

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8. 器に盛り付け、白いりごまをふり、糸唐辛子をのせます。

干し海老は入れると風味が増します。あれば炒めものやお好み焼きなど、結構使えます。

 

やわらか&ザクザク食感のバリエーションも楽しい

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淡泊な味わいのいかが、甘酸っぱいタレとラー油、花椒をまとってウマい! ほのかな甘みも感じられて、お酒にもご飯にも最高です。いかのやわらかさときゅうりのザクザク感で、食感のバリエーションも楽しめますよ。

このレシピでは、辛さと痺れは控えめにしていますので、もっと麻辣を求めたい方は“追いラー油”と“追い花椒”で調整してください。粗びき黒こしょうを加えても美味しいです。

いろんな味で楽しめる冷凍ロールいか、おすすめです。

 

脂がのったサーモンとたくあんを合わせるとご飯がウマいんです「たたきサーモンと刻みたくあんの丼」【魚屋三代目】

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こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

脂がのって美味しいサーモンの刺身を手軽に、さっぱりと食べるアレンジ。以前は、大葉、しょうが、みそなどと合わせたなめろうをご紹介しましたが、

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今回はトロたく風の一品です。

トロたくといえばまぐろのトロやネギトロなどに、刻んだたくあんを混ぜた一品。お寿司さんのお品書きにもありますよね。そのトロたくを、まぐろではなくサーモンで作って、白飯にのっけてみました。脂のりのいいサーモンと、うま味も食感も良いたくあんの組み合わせはオススメです。

 

魚屋三代目の「たたきサーモンと刻みたくあんの丼」

【材料】2人前

  • サーモンの刺身(サクでもOK) 200g
  • ご飯 2人分
  • たくあん(5mmくらいの角切り) 60g
  • 刻みねぎ 大さじ2
  • 大葉(青じそ、細切り) 4枚
  • 白いりごま、きざみ海苔、ねりわさび、しょうゆ お好きな量

 

作り方

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1. サーモンの刺身は、1~2cm角(だいたいでOK)切ってから、

 

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包丁でこのくらい粗めに叩いておきます。

サーモンはやわらかく、特に脂が強い部位はすぐにペースト状になるので、少し食感が残るように叩きすぎないのがおすすめです。

 

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2. 1をボールに入れ、

 

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たくあん、刻みねぎも入れて、

 

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混ぜ合わせます。

 

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3. 丼にご飯をよそい、

 

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たっぷりのきざみ海苔を敷いたら、

 

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2をのせ、

 

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仕上げに白いりごまをふり、大葉をのせたら、ねりわさびを溶いたしょうゆを回しかけてお召し上がり下さい。

 

食欲が落ちるこれからの季節に、ご飯がすすむ丼を

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サーモンの脂とたくあんのうま味を噛みしめつつ、刻みねぎの爽やかさもあって、食欲が落ちるこれからの季節にもご飯がしっかり食べられる丼です。

薬味は、今回は大葉にしましたが、カイワレや刻んだミョウガなども美味しいですし、うずらの卵の黄身をのせてもGood。おにぎりや手巻き寿司の具にもいいですね。

わさびじょうゆで食べる以外にも、「海鮮居酒屋風刺身サラダ丼」でご紹介した甘めのしょうゆダレや、

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「サーモンの花椒なめろう」にかけた辛めのタレをかけても最高です。

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暑くなって、家メシではなるべく火を使いたくない……。そんなときにはお刺身のアレンジ飯をおためしくださいね。

 

フィッシュヘッドカレーみたいな「鯛のあらでスープカレー」の作り方。お安い鯛のあら、下処理は意外と簡単です

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こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

魚屋さんやスーパーの鮮魚売り場の隅の方で、お安く並んでいる「●●のあら」なんて書かれたパック。あらとは簡単にいうと二枚、三枚におろした魚の残った部位のことで、頭や骨、カマなどの総称。これでいい出汁がとれるんです。

そこで今回は、鯛のあらを使って、魚のうま味を味わう「スープカレー」を作っちゃいます。あらの下処理は意外と簡単。市販のカレールーを使うのでパパッとできてできあがりのインパクトも大。おすすめですよ。

鯛のあらは、頭が半分に割られているものがスーパーで1パック200円くらいで手に入ると思います。

 

魚屋三代目の「鯛のあらでスープカレー」

【材料】2人前

  • 鯛のあら 1尾分(今回は頭とカマを使いましたが、頭だけでもOK)
  • 玉ねぎ 1/2個(繊維に沿ってスライス)
  • エリンギ 1パック(100g程度)
  • オクラ 6本
  • ミニトマト(小) 4個
  • サラダ油 大さじ2
  • クミン(ホールタイプ) 小さじ1/2
  • 市販のカレールー(お好きなメーカーのもので) 1かけ(20g程度)
  • カレー粉 小さじ1
  • コンソメスープの素 顆粒スティック1本(5g、キューブ1個でもOK)
  • トマトジュース(無塩) 100ml
  • 塩 少々
  • 水 500ml
  • ご飯 2人分
  • 粗びき黒こしょう、パセリのみじん切り、青唐辛子 お好みで適量

 

作り方

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1. まずは鯛のあらの下処理から。鯛のあらをボウルなどに入れて全体に塩(分量外)をふり、30分前後おきます。

塩をふることにより、浸透圧で魚から余分な水分と一緒に生臭さなどが表面に出ます。また、身を引き締め、煮崩れなどを防ぐ効果もあります。そして、水分が出た身には味が入りやすくなります。

 

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2. 80度くらいのお湯(分量外)を、1のあらが入ったボウルにやさしく注ぎ入れます。

熱湯だと皮がめくれたりはがれたり見栄えが悪くなるので、沸かしたてではなく、少しおいたお湯を使います。

 

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3. 2~3分おいて汚れが浮いてくるのを待ち、お湯を流したら、冷水で取り残した鱗や血合い、他の汚れを指で取り除きます。これで下処理は完了です。

ちなみに、ちなみに、手についた魚の臭いは、ステンレス製のスプーンなどを擦るように触るとやわらぎます。

下処理したあらを出汁昆布や酒と一緒に水で煮れば、ラーメンのスープにも使える美味しいスープがとれますよ。

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4. 下処理した鯛のあらに、カレー粉をふっておきます。

 

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5. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、クミンを少し入れます。

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シュワシュワと音がするようになったら中弱火にして、残りのクミンも入れて香りを立たせます。

 

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6. クミンの香りが立ってきたら、玉ねぎを入れて炒め、

 

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玉ねぎが透きとおってきたら、4を加え、両面に焼き色を付けましょう。

ここからの火加減は中弱火~中火が目安です。

 

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7. 鯛の両面に焼き色がついたら、水を注ぎ、

 

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一煮立ちさせ、

 

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コンソメスープの素も加えて溶かします。

 

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トマトジュース、

 

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市販のカレールーを溶かし、

 

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味見をして塩で調えたら、エリンギを加えます。

 

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8. スープカレーを煮込んでいる間に、魚焼きグリルやオーブントースターで、オクラとミニトマトをこんがりと焼きます。

 

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9. オクラとミニトマトが焼けたら、スープカレーも火を止め、鯛のあらと一緒に器に盛り付け、

 

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焼いたオクラとミニトマトを添えます。お好みで粗びき黒こしょうをふり、パセリを散らして完成。ご飯をよそった器も添えて、いただきます。

 

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お好きな方は青唐辛子を添えて、かじりながら食べると辛さを堪能できますよ。

 

お手ごろな鯛のあらが手に入ったら、ぜひ作ってみて

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鯛のあらの出汁がたっぷりのスープカレーは、シンガポール料理の「フィッシュヘッドカレー」のような魚介系の深~い味わい。

ブイヤベースのカレー版という感じで、具だくさんのスープとして飲んでもいいですね。あらに残っている鯛の身も、下処理していて臭みはないので美味しく食べられます。

スープカレーに入れる具は、お手元にあるものやお好きなものを使ってください。じゃがいも、なす、ピーマン、インゲンや茹で卵も合います。 玉ねぎを炒めるときに、おろしにんにく、おろししょうがを加えてもGood。もっと辛くしたいなら、塩で味を調えるタイミングで粉唐辛子やカイエンペッパーなどを加えてくださいね。

また、このスープカレーにココナッツミルク100mlとナンプラーなどを加えると、本場のフィッシュヘッドカレーにさらに近づきます。

お手ごろな鯛のあらが手に入ったら、うま味たっぷりのスープカレーをぜひ楽しんでください。

 

砂糖を煮詰めた濃いめのタレで刺身と野菜がウマい「海鮮居酒屋風刺身サラダ丼」【魚屋三代目】

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こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

刺身を手軽に美味しく食べるレシピ、

www.hotpepper.jp

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今回は居酒屋風の刺身サラダを作って、魚介とシャキシャキ野菜を美味しく食べられる丼にしちゃいましょう。

刺身はまぐろにサーモン、いか、甘えびなど、手に入りやすいものでOK。切り落としパックなんかでもいいですね。今回は少しだけ豪華にいくらを添えちゃいます。

ポイントは、食べるときにかける濃いめのしょうゆダレ。魚が美味しい九州エリアでは、刺身に合わせるのは甘口しょうゆが定番。そんな甘口しょうゆをイメージした美味しいしょうゆダレが、いつもお使いのしょうゆと砂糖、みりんで簡単にできますよ。

 

魚屋三代目の「海鮮居酒屋風刺身サラダ丼」

【材料】2人前

  • お好みの刺身 200gくらい(今回はまぐろ、サーモン、いかを各50g、甘えびを4本使用)
  • いくら お好みで
  • パプリカ 1個(今回は彩りよく赤、黄色を各1/2個)
  • きゅうり 1/2本
  • 玉ねぎ(今回は刺激が少なく甘味があるアーリーレッドを使用) 1/2個
  • ご飯 1人分
  • レタスなどの葉物野菜、ミニトマト、スプラウト(今回はマスタードを使用) お好みで適量
  • マヨネーズ、わさび 適量

しょうゆダレ

  • しょうゆ 50ml
  • みりん 25ml
  • 砂糖(あればザラメがおすすめ) 小さじ1

 

作り方

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1. しょうゆダレの調味料を小鍋に入れて弱火~とろ火にかけ、フツフツとしてから3~4分煮詰め、火を止めて冷ましておく。

煮詰まりそうでしたら、水(分量外)を少しずつ加えて調節してください。

砂糖は、あればザラメを使うとコクがアップします。

 

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2. 甘えび以外の刺身類は1.5cm角程度に切り、

 

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パプリカ、きゅうり、玉ねぎは1cm角程度に切ります。

 

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3. 器にご飯を盛り、

 

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カットした野菜と刺身、いくら、お好みでレタス、ミニトマト、スプラウトなどを盛りつけます。

 

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マヨネーズをかけ、わさびを添えたら、1のしょうゆダレを回しかけて完成。

 

甘めのしょうゆダレが刺身と野菜、ご飯を1つに

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甘めのタレが、うま味たっぷりの刺身と野菜、そしてご飯を1つにまとめてくれます。マヨネーズでコクをプラスして、わさびで味を引き締めながら食べれば、具だくさんにしてもペロリです。

刺身のやさしい食感と、それとは真逆の食感になるシャキシャキ野菜もよく合いますよ。

もちろん、ご飯なしでサラダとして食べてもgood。酒の肴にもなります。アボカドや茹でたオクラ、水菜、温玉やゆで卵も間違いなく合うので、お好きな具で山盛りにして作ってみてくださいね。

 

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